こんにちは、あひるのマーチです。
今日は「子どもの意志決定支援」について、少しお話しさせてください。
「子どもだから決められない?」
医療の場では、ついこんな考えが顔を出します。
- 「まだ小さいから、難しいことはわからないだろう」
- 「家族が決めた方が早いし、安心」
もちろん、年齢や発達段階によって理解できる範囲は違います。
でも、“本人の声”を聞くことは、たとえ幼くても大切なことだと私は思っています。
小児緩和ケアは、子どもの“生き方”に関わる時間でもあるからです。
子どもなりの「選ぶ理由」
ある子は、「この薬は苦いから嫌だ」と言いました。
別の子は、「今日は痛くても外で遊びたい」と言いました。
大人から見れば小さな選択に見えるかもしれません。
でも、それは自分の生活を、自分らしく守るための大事な意思表示なんです。
意志決定を支えるためにできること
1. わかりやすい説明
- 専門用語は避けて、絵や写真、人形などを使う
- 「何をするのか」「どうなるのか」をできるだけ具体的に伝える
2. 選べる形を作る
- 「する/しない」だけでなく、「どちらの方法にする?」など選択肢を増やす
- 小さな選択の積み重ねが、自分の意見を言いやすくする
3. 安心して話せる空気
- 否定せず、最後まで聞く
- 「受け止める姿勢」が、次の意思表示につながる
家族と一緒に作る“決め方”
子どもが決めると言っても、家族の思いはとても大きな影響を与えます。
だからこそ、私は「本人の気持ち」と「家族の思い」の両方を尊重する橋渡し役でありたいと思っています。
医療者と家族が一緒に「どうすればこの子らしく過ごせるか」を話し合い、その中で子どもが自然に“自分の声”を出せる場を作ります。
おわりに
意志決定支援は、ただ「選ばせる」ことではありません。
それはその子の人生を、自分で歩くための力を支えることです。
小児緩和ケアにおける意志決定支援は、将来のその子の自信や尊厳につながります。
だからこそ、どんなに小さな声でも、私たちは耳を傾けたいと思っています。

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