こんにちは、あひるのマーチです🐤
私は緩和ケア認定看護師として働きながら、小児緩和ケアを専門に活動しています。
今日は、緩和ケアを学びたいすべての人におすすめしたい本──
🌳 南江堂の「ようこそ 緩和ケアの森」シリーズをご紹介します。
🌿 「緩和ケアの森」ってどんな本?
「ようこそ 緩和ケアの森」は、
“森を歩くように”緩和ケアの世界を学べる、やさしい入門シリーズです。
どの木(=テーマ)から読んでも大丈夫。
途中で迷っても、ちゃんと道案内があります。
そんな温かいコンセプトのもとで作られていて、
これから緩和ケアを学ぶ方にも、現場で働く方にもぴったりの内容です。
📚 公式サイトはこちらから
👉 ようこそ 緩和ケアの森 シリーズ(南江堂公式)
🌸 シリーズの魅力3つ
① どこから読んでもOK
「オピオイド」「呼吸器症状」「消化器症状」「コミュニケーション」「死亡直前期」など、
気になるテーマから学べます。
たとえば、
- 呼吸困難に向き合う日々のケア
- 終末期の家族への声かけ
そんな“現場で迷いやすいテーマ”が丁寧に解説されています。
② イラストたっぷりでわかりやすい
文字ばかりの専門書とは違って、図表が多くて読みやすい✨
「ここでつまずきやすい」というポイントがしっかり押さえられています。
学生さんや新人看護師さんにも、とても親切な構成です。
③ “考える力”を育ててくれる
単なる知識の詰め込みではなく、
「どう考えるか」「どう判断するか」を重視しています。
読んでいくうちに、
「知っている」だけでなく「できる」に変わっていく──
そんな成長を感じられるシリーズです🌱
📘 シリーズラインナップ紹介
| 巻名 | 主なテーマ | ポイント |
|---|---|---|
| オピオイドの使い方 | 鎮痛薬の基礎、副作用、実際の使用法 | 痛みのケアを始めるならまずこの1冊 |
| 呼吸器症状を診る | 呼吸困難・胸水・COPDなど | 苦しさを和らげる視点が身につく |
| 消化器症状を診る | 悪心・嘔吐・便秘・腸閉塞など | “食べる”“出す”を支える基本が学べる |
| コミュニケーション | 希死念慮、怒り、不安への対応 | 言葉と沈黙を大切にするケアのヒント |
| 死亡直前期を診る | 予後・看取り・鎮静など | 最期の時間をどう支えるかを考える |
👶 小児緩和ケアの視点から見た“緩和ケアの森”
私は小児緩和ケアの現場で日々、子どもたちとご家族に向き合っています。
その中で強く感じるのは、
「成人の緩和ケアを学ぶことが、小児ケアの理解にもつながる」ということ。
たとえば「オピオイドの使い方」や「呼吸器症状の見方」は、
小児にも応用できる基本がたくさん詰まっています。
違いは“身体の小ささ”ではなく、“心の背景”と“家族の関わり方”。
成人ケアの知識をベースに、「小児ではどう変わるか?」を考えるきっかけになります🌈
🏫 教育にも活かせる一冊
院内勉強会や新人研修で使うのにもぴったりです。
- 各章が短くまとまっていて読みやすい
- チームでディスカッションがしやすい
- 「成人→小児に置き換える」ワークにも使える
私はスタッフ教育で、このシリーズを教材として活用しています。
“緩和ケアをチームで考える”入口として、とても心強い相棒です。
🌼 実際に読んでみて印象に残ったこと
私が特に好きなのは「死亡直前期を診る」。
看取りを“終わり”ではなく、“生きる時間の続き”として描いていて、
心がとても温かくなりました。
小児の現場でも、「今日をどう生きるか」を支える視点は共通です。
医療の本でありながら、人の心に寄り添う優しさが詰まっています。
💬 こんな方におすすめ
- 緩和ケアをこれから学びたい看護師・学生さん
- 緩和ケアチームで働く方
- 小児・在宅・地域で“生きる時間”を支えたい方
どなたにも安心して手に取っていただけるシリーズです🌿
まとめ:森の入口に立つあなたへ
緩和ケアは、“生きる力”を支える医療。
そして「緩和ケアの森」シリーズは、その森を歩くための地図のような存在です。
迷ったとき、立ち止まりたいときに開くと、
そっと背中を押してくれる言葉がきっと見つかります🍃
ぜひ、あなたの学びの森にもこの一冊を🌳
おわり。

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