こんにちは、あひるのマーチです。
今日は小児看護でよく出題される「感染症とワクチン」分野の過去問（類題）を解説します。
予防接種スケジュールや小児特有の感染症は国試で頻出ですので、ぜひチェックしてみてください。
問題① 水痘（みずぼうそう）
水痘の感染経路で正しいのはどれか。
A. 経口感染
B. 飛沫核感染
C. 経皮感染
D. 血液媒介感染
正解
B. 飛沫核感染
解説
- 水痘（Varicella）は飛沫核感染（空気感染）＋飛沫感染＋接触感染で広がります。
- 麻疹（はしか）と同様に感染力が強い点が特徴。
- 経口や血液媒介は誤り。
ポイント：国試では「空気感染する小児感染症＝麻疹・水痘・結核」とセットで問われやすいです。
問題② 麻疹（はしか）
麻疹の特徴的な症状はどれか。
A. ヘルペス様皮疹
B. コプリック斑
C. いちご舌
D. 手足口の水疱
正解
B. コプリック斑
解説
- 麻疹では発疹の出現前に口腔粘膜に白い小斑点（コプリック斑）が見られます。
- Aは単純ヘルペス、Cはいちご舌＝川崎病や猩紅熱、Dは手足口病の症状。
ポイント：「麻疹＝コプリック斑」「風疹＝耳後部リンパ節腫脹」で覚えると整理しやすいです。
問題③ 百日咳
乳児の百日咳で注意すべき合併症はどれか。
A. 無呼吸発作
B. 心不全
C. 腎不全
D. 骨折
正解
A. 無呼吸発作
解説
- 乳児では激しい咳の後に呼吸が止まる「無呼吸発作」を起こしやすく危険です。
- 思春期以降は咳が長く続く程度で軽症化することもあります。
- 小児では特に呼吸障害と重症化リスクに注意。
問題④ 予防接種（生ワクチン）
次のうち生ワクチンはどれか。
A. ヒブワクチン
B. 肺炎球菌ワクチン
C. MRワクチン（麻疹・風疹混合）
D. 日本脳炎ワクチン
正解
C. MRワクチン（麻疹・風疹混合）
解説
- 生ワクチン：BCG、MR（麻疹風疹）、水痘、ムンプス（おたふく）、ロタ など。
- 不活化ワクチン：ヒブ、肺炎球菌、日本脳炎、インフルエンザ、B型肝炎 など。
ポイント：国試では「生ワクチンか不活化か」の分類がよく問われます。
問題⑤ 予防接種スケジュール
生後2か月から接種が始まるワクチンはどれか。
A. BCG
B. ヒブワクチン
C. MRワクチン
D. 日本脳炎ワクチン
正解
B. ヒブワクチン
解説
- 生後2か月から：ヒブ、小児用肺炎球菌、B型肝炎、ロタ、四種混合。
- BCGは生後5〜8か月頃。
- MRは1歳。
- 日本脳炎は3歳から。
ポイント：ワクチンスケジュールは「開始時期」「回数」が重要です。表で整理すると記憶に残りやすいですよ。
まとめ
今日は小児の感染症とワクチンに関する国試過去問（類題）5問を解説しました。
📌 押さえるべき要点
- 感染経路（空気感染かどうか）
- 特徴的な症状（コプリック斑など）
- ワクチンの種類（生／不活化）
- 接種スケジュール
次回は「小児の発達段階と看護」について、過去問をピックアップして解説します。
一緒に少しずつ、国試対策を積み重ねていきましょう！
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