“子どもと家族を支えるヒント”が見つかる本──『ここが知りたかった緩和ケア 改訂第3版』

こんにちは、あひるのマーチです🐤
私は緩和ケア認定看護師として働きながら、小児緩和ケアを専門に活動しています。

今日は、私が「これはぜひみんなに読んでほしい」と感じた一冊──
『ここが知りたかった緩和ケア 改訂第3版』(南江堂)を紹介します。

この本は“成人の緩和ケア”を中心に書かれていますが、
ページをめくるたびに感じるのは、子どもや家族にも通じるやさしさです。

症状の緩和だけでなく、想いに寄り添うケアを考えたいとき。
そんなとき、静かに支えてくれるような存在──それがこの本です🌸


📘 本書の基本情報

項目内容
書名ここが知りたかった緩和ケア 改訂第3版
著者余宮きのみ
出版社南江堂
発行日2023年7月10日
価格3,190円(税込)
判型・ページ数A5判・344ページ
ISBN978-4-524-20666-7

🔗 南江堂の公式ページはこちら


🌿 “ここが知りたかった”を叶えてくれる一冊

この本は、現場での「これが知りたかった!」をまっすぐに掘り下げた内容になっています。

「なぜ痛みが取れないの?」
「呼吸困難のとき、何を優先すべき?」
「患者さんがもう食べられないとき、どう支えたらいいの?」

そんな日常の“現場の疑問”に、シンプルで実践的な答えをくれる一冊です。

改訂第3版では、オピオイド・睡眠薬・便秘薬・悪液質治療薬などの最新情報が反映されており、
今の医療現場に合ったアップデートがなされています。


💡 小児緩和ケアにも活かせる視点

私は小児緩和ケアに携わっていますが、この本を読んで感じたのは、
「大人のケアの中に、子どもや家族を支えるヒントがある」ということです。

たとえば──

  • 痛みのアセスメント
     → 子どもでは表現が難しい。でも、この本の“観察視点”は共通します。
  • 呼吸困難への対応
     → “何を優先するか”の考え方が、そのまま小児にも応用できます。
  • 家族とのコミュニケーション
     → 状況をどう伝え、どう受け止めてもらうか。その姿勢はまったく同じです。

大人を支える知識を、自分の中で“子どもに置き換えて考える”ことで、
新しい発見がいくつもありました。


🏫 現場教育や勉強会にもぴったり

章ごとに独立した内容なので、院内勉強会や新人研修にもぴったり。
実際に私も、スタッフ教育の教材として活用しています。

📘 使い方の例:

  • 「疼痛」「呼吸困難」「コミュニケーション」などテーマごとに抜粋
  • 症例を出してディスカッション形式で実施
  • 小児や在宅のケースに“読み替える”ワークに活用

“学びながら現場で使う”ことができる、万能テキストです。


🌸 読んで感じた“やさしさ”

緩和ケアの本は、知識が中心になりがち。
でもこの本は、人の心を大切にしているのが伝わってきます。

症状緩和だけではなく、「どんな言葉をかけるか」「何を見守るか」──
ケアの“形にならない部分”にまで光が当てられています。

ページを閉じたあと、
「もっと患者さんやご家族の声を聴こう」と思えるような、そんな一冊です。


🛒 書籍リンク

📚 『ここが知りたかった緩和ケア 改訂第3版』
“今”の現場に寄り添う緩和ケアのエッセンスを学びたいあなたに。

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💬 まとめ:知識の奥にある“やさしさ”を見つけて

『ここが知りたかった緩和ケア 改訂第3版』は、
「難しい理論」ではなく「明日から使える緩和ケア」を教えてくれる本です。

そして何より、
“痛みを診る”ことと“人を想う”ことを両立させてくれる一冊。

小児緩和ケアに携わる私にとっても、
「人に寄り添うケアとは何か」を改めて考えさせてくれる、心に残る本でした。

あなたも、ぜひページをめくってみてください🌿

おわり。

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