早産児の壊死性腸炎(NEC)を疑う観察と初期対応|今週のまとめ(症例+5問)

寒暖差で体調が揺れやすい週でした。NECを「お腹だけ」の問題にせず、哺乳耐性・全身状態・初動を症例で統合します。

症例

在胎29週で出生した早産児。経管栄養を増量中に残乳が増え、腹部膨満が目立ってきた。今日は嘔吐もあり、活気が低下して無呼吸が増えた。担当医へ報告し、評価が進められている。家族は「授乳を止める意味が分からない」と不安を訴える。

Q1. NECリスクが高い状況として最も適切なのはどれか

  • A:正期産で哺乳が安定している
  • B:早産児で哺乳開始期、呼吸循環の揺れがある
  • C:正期産で黄疸が軽度である
  • D:体温安定で尿量も十分である
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正解:B:早産児で哺乳開始期、呼吸循環の揺れがある

解説:

  • A:リスクは相対的に高くありません
  • B:未熟性と循環不安定、哺乳開始期が重なるとリスクが上がります
  • C:NECのリスク因子を直接説明しにくいです
  • D:安定所見は大切でも、リスクの決め手にはなりにくいです

Q2. 優先して確認したい観察項目はどれか

  • A:腹部膨満と残乳増加、嘔吐の有無
  • B:啼泣回数と抱っこの頻度
  • C:皮膚色の印象と面会時間
  • D:便回数だけを重点的に追う
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正解:A:腹部膨満と残乳増加、嘔吐の有無

解説:

  • A:腹部所見+哺乳耐性はNEC疑いの中心情報です
  • B:参考にはなりますが情報が不足しやすいです
  • C:支援として重要でも、病態評価の中心にはなりにくいです
  • D:他の変化(膨満・残乳)を取り逃がしやすいです

Q3. 初動として最も適切なのはどれか

  • A:哺乳量を減らして継続し、翌日まで経過を見る
  • B:哺乳を一旦止め、腹部所見とバイタルを整理して報告する
  • C:便が出るまで待ち、便回数が増えたら報告する
  • D:体位変換だけで様子を見る
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正解:B:哺乳を一旦止め、腹部所見とバイタルを整理して報告する

解説:

  • A:進行を止める判断が遅れやすいです
  • B:NPO化と評価・報告が治療につながります
  • C:便回数を待つより先に動く価値があります
  • D:補助であり、対応の代わりにはなりません

Q4. 重症化を疑い、報告を優先したい所見はどれか

  • A:腹部膨満が強まり、活気低下や無呼吸が増えている
  • B:尿量が評価しにくい
  • C:眠りがちである
  • D:抱っこで落ち着く時間がある
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正解:A:腹部膨満が強まり、活気低下や無呼吸が増えている

解説:

  • A:腹部進行+全身悪化は緊急度が高いです
  • B:評価は必要でも、緊急度を決める情報としては弱いです
  • C:紛らわしく、単独では判断がぶれやすいです
  • D:落ち着く時間があっても否定にはなりません

Q5. 家族への説明として最も適切なのはどれか

  • A:一時的なので説明は不要です
  • B:お腹を休ませ、腹部と全身状態を観察しています
  • C:必ず手術になるので覚悟してください
  • D:便回数だけ見れば十分です
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正解:B:お腹を休ませ、腹部と全身状態を観察しています

解説:

  • A:情報がないと不安が増えやすいです
  • B:目的と観察ポイントを伝えると不安が整理されます
  • C:断定は避け、状態に応じて治療が変わることを説明します
  • D:便だけに寄せると重要な変化が薄れます

看護の落とし穴:季節の変わり目は嘔吐や不機嫌が増え、NECの変化が「よくある不調」に埋もれやすい。

◆ あひるのひとこと

NECは「止める・観る・共有する」を早めに回すほど守れます。

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おわり。

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