連休前は受診や通院が後ろ倒しになりやすい時期です。症例で「疑う視点」「治療中の観察」「退院後の説明」をまとめ直します。
症例
3歳。発熱が6日続き、咳は軽い。両眼の結膜充血があり、口唇は赤く乾燥している。体幹に発疹が出て、手足の腫れを家族が気にしている。IVIG投与が予定され、家族は「ただの風邪ではないのか」と不安を訴える。
Q1. 川崎病を疑う根拠として最も適切なのはどれか
- A:発熱が2日で解熱し、咳が強い
- B:発熱が続き、結膜充血と口唇の変化がある
- C:嘔吐と下痢が主体で、発熱は軽い
- D:咽頭痛が強く、扁桃に白苔がある
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正解:B:発熱が続き、結膜充血と口唇の変化がある
解説:
- A:短期間で解熱し呼吸器症状が強い場合は典型像と合いにくいです
- B:発熱の持続と主要所見の組み合わせが疑う入口になります
- C:消化器症状だけでは決め手になりにくいです
- D:溶連菌など別の鑑別が先に挙がりやすいです
Q2. アセスメントとして優先して整理したい情報はどれか
- A:食事の好みと、普段の睡眠時間
- B:発熱日数と、眼・口唇・四肢所見の有無
- C:家族の不安の程度と、面会時間
- D:便回数の変化と、尿の色
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正解:B:発熱日数と、眼・口唇・四肢所見の有無
解説:
- A:全身管理には役立ちますが、根拠を組み立てる中心情報ではありません
- B:日数と所見が治療のタイミング判断に直結します
- C:重要でも、病態評価の核とは別枠です
- D:脱水評価には使えますが中心情報にはなりにくいです
Q3. IVIG投与開始時に優先すべき看護はどれか
- A:解熱剤を定時に入れ、観察回数を減らす
- B:投与速度とバイタル、皮疹や呼吸状態の変化を観察する
- C:食欲低下があるため、食事量を優先して増やす
- D:点滴が入っていれば安心なので、皮膚所見は後でまとめる
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正解:B:投与速度とバイタル、皮疹や呼吸状態の変化を観察する
解説:
- A:観察頻度を下げると投与反応を見逃しやすいです
- B:安全管理の中心は投与中の反応を早く拾うことです
- C:栄養は大切でも、開始直後は安全確認が優先されます
- D:所見の後回しは反応の遅れにつながります
Q4. 急性期で循環不全を疑い報告を優先したい所見はどれか
- A:発熱があるが末梢が温かくCRTも良好
- B:頻脈が強く、四肢冷感とCRT延長が目立つ
- C:皮疹はあるが遊びは普段どおり
- D:口唇は赤いが尿量は普段どおり
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正解:B:頻脈が強く、四肢冷感とCRT延長が目立つ
解説:
- A:循環不全を示す所見ではありません
- B:末梢循環不良は緊急度が上がったサインです
- C:元気に見えても循環評価は省けません
- D:尿量が保たれていても末梢循環悪化が先行することがあります
Q5. 退院指導として最も適切なのはどれか
- A:解熱したら通院は不要で、普段どおりでよい
- B:通院と検査予定を守り、経過の評価を続ける
- C:発疹が消えたら薬は自己判断で中止してよい
- D:食事が戻れば問題ないので体温測定は不要である
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正解:B:通院と検査予定を守り、経過の評価を続ける
解説:
- A:フォローが必要な疾患です
- B:冠動脈評価などの継続が安全管理の柱です
- C:薬の中止は医師指示に基づきます
- D:再受診判断のため、体温と全身状態の把握は有用です
看護の落とし穴:連休前は退院を急ぎがちで、通院・検査の意味づけが浅くなりやすい。
◆ あひるのひとこと
「疑う→投与を安全に回す→退院後につなぐ」を一本の線で考えるとブレません。
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