小児の川崎病を疑う評価と初期対応(IVIG前後の観察)|今週のまとめ(症例+5問)

連休前は受診や通院が後ろ倒しになりやすい時期です。症例で「疑う視点」「治療中の観察」「退院後の説明」をまとめ直します。

症例

3歳。発熱が6日続き、咳は軽い。両眼の結膜充血があり、口唇は赤く乾燥している。体幹に発疹が出て、手足の腫れを家族が気にしている。IVIG投与が予定され、家族は「ただの風邪ではないのか」と不安を訴える。

Q1. 川崎病を疑う根拠として最も適切なのはどれか

  • A:発熱が2日で解熱し、咳が強い
  • B:発熱が続き、結膜充血と口唇の変化がある
  • C:嘔吐と下痢が主体で、発熱は軽い
  • D:咽頭痛が強く、扁桃に白苔がある
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正解:B:発熱が続き、結膜充血と口唇の変化がある

解説:

  • A:短期間で解熱し呼吸器症状が強い場合は典型像と合いにくいです
  • B:発熱の持続と主要所見の組み合わせが疑う入口になります
  • C:消化器症状だけでは決め手になりにくいです
  • D:溶連菌など別の鑑別が先に挙がりやすいです

Q2. アセスメントとして優先して整理したい情報はどれか

  • A:食事の好みと、普段の睡眠時間
  • B:発熱日数と、眼・口唇・四肢所見の有無
  • C:家族の不安の程度と、面会時間
  • D:便回数の変化と、尿の色
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正解:B:発熱日数と、眼・口唇・四肢所見の有無

解説:

  • A:全身管理には役立ちますが、根拠を組み立てる中心情報ではありません
  • B:日数と所見が治療のタイミング判断に直結します
  • C:重要でも、病態評価の核とは別枠です
  • D:脱水評価には使えますが中心情報にはなりにくいです

Q3. IVIG投与開始時に優先すべき看護はどれか

  • A:解熱剤を定時に入れ、観察回数を減らす
  • B:投与速度とバイタル、皮疹や呼吸状態の変化を観察する
  • C:食欲低下があるため、食事量を優先して増やす
  • D:点滴が入っていれば安心なので、皮膚所見は後でまとめる
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正解:B:投与速度とバイタル、皮疹や呼吸状態の変化を観察する

解説:

  • A:観察頻度を下げると投与反応を見逃しやすいです
  • B:安全管理の中心は投与中の反応を早く拾うことです
  • C:栄養は大切でも、開始直後は安全確認が優先されます
  • D:所見の後回しは反応の遅れにつながります

Q4. 急性期で循環不全を疑い報告を優先したい所見はどれか

  • A:発熱があるが末梢が温かくCRTも良好
  • B:頻脈が強く、四肢冷感とCRT延長が目立つ
  • C:皮疹はあるが遊びは普段どおり
  • D:口唇は赤いが尿量は普段どおり
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正解:B:頻脈が強く、四肢冷感とCRT延長が目立つ

解説:

  • A:循環不全を示す所見ではありません
  • B:末梢循環不良は緊急度が上がったサインです
  • C:元気に見えても循環評価は省けません
  • D:尿量が保たれていても末梢循環悪化が先行することがあります

Q5. 退院指導として最も適切なのはどれか

  • A:解熱したら通院は不要で、普段どおりでよい
  • B:通院と検査予定を守り、経過の評価を続ける
  • C:発疹が消えたら薬は自己判断で中止してよい
  • D:食事が戻れば問題ないので体温測定は不要である
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正解:B:通院と検査予定を守り、経過の評価を続ける

解説:

  • A:フォローが必要な疾患です
  • B:冠動脈評価などの継続が安全管理の柱です
  • C:薬の中止は医師指示に基づきます
  • D:再受診判断のため、体温と全身状態の把握は有用です

看護の落とし穴:連休前は退院を急ぎがちで、通院・検査の意味づけが浅くなりやすい。

◆ あひるのひとこと

「疑う→投与を安全に回す→退院後につなぐ」を一本の線で考えるとブレません。

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おわり。

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