5月は気温変化と乾燥で痰が粘くなりやすい時期です。症例で「閉塞を疑う観察」「初動」「家族支援」をまとめ直します。
症例
6歳の気管切開児。連休中に室内の加湿が不十分な日があり、痰が粘くなって吸引で引けにくい。今朝から呼吸音が弱く、SpO₂が低下しやすい。吸引しても改善が乏しく、家族は不安が強い。
Q1. 急変要因として最も適切なのはどれか
- A:口呼吸が増え、いびきが出やすい
- B:痰の粘稠化により、カニューレが閉塞しやすい
- C:食欲が低下し、偏食が強くなる
- D:便回数が少なく、排便間隔が空く
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正解:B:痰の粘稠化により、カニューレが閉塞しやすい
解説:
- A:上気道の話で中心原因になりにくいです
- B:加湿不足や脱水で痰が固くなり、閉塞につながりやすいです
- C:重要でも直接原因ではありません
- D:急変の一次要因としては弱いです
Q2. 閉塞を疑う観察所見として最も適切なのはどれか
- A:吸引しても痰が引けず、呼吸音が弱くなってきた
- B:SpO₂が安定し、眠れている
- C:水分摂取は増えている
- D:便回数が増えた
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正解:A:吸引しても痰が引けず、呼吸音が弱くなってきた
解説:
- A:吸引不良と呼吸音低下は閉塞や位置異常を疑う手がかりです
- B:閉塞を疑う根拠になりにくいです
- C:全身評価にはなりますが中心所見ではありません
- D:呼吸の評価としては弱いです
Q3. 初動として最も適切なのはどれか
- A:様子を見て次の定時観察で再評価する
- B:吸引を試み、改善しなければ閉塞や位置異常を疑って対応を進める
- C:鎮静して落ち着かせ、呼吸が整ってから再評価する
- D:食事や水分を与え、落ち着くかを見てから報告する
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正解:B:吸引を試み、改善しなければ閉塞や位置異常を疑って対応を進める
解説:
- A:低酸素が進む可能性があり不適切です
- B:頻度の高い原因から迅速に評価し、安全に次の一手へつなげます
- C:原因評価が遅れやすいです
- D:誤嚥や遅れにつながりやすいです
Q4. 緊急度が高い状態として最も適切なのはどれか
- A:痰が増えたがSpO₂は保たれ機嫌も良い
- B:吸引しても改善せず、SpO₂低下が続く
- C:食欲は落ちたが水分は少し飲めている
- D:睡眠が浅いが呼吸は普段どおり
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正解:B:吸引しても改善せず、SpO₂低下が続く
解説:
- A:悪化予防の調整は必要でも緊急所見ではありません
- B:閉塞や位置異常が残っている可能性があり、迅速対応が必要です
- C:全身管理としては重要ですが緊急度の中心ではありません
- D:呼吸所見が優先です
Q5. 退院後の家族支援として最も適切なのはどれか
- A:苦しそうでも落ち着くまで待つ
- B:吸引の目安と、吸引不良やSpO₂低下時の連絡手順を確認する
- C:不安なので外出は控える
- D:吸引は最低限でよい
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正解:B:吸引の目安と、吸引不良やSpO₂低下時の連絡手順を確認する
解説:
- A:待つと低酸素が進む可能性があります
- B:観察と行動が具体化されると、不安が整理され安全につながります
- C:一律制限より、対応手順の習得が現実的です
- D:過少な吸引は閉塞リスクを上げやすいです
看護の落とし穴:連休後は環境が変わりやすく、加湿不足と脱水で痰が固くなっても気づきにくい
◆ あひるのひとこと
気管切開の安全は「観察ポイント」と「手順」を共有できるほど強くなります。
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