小児の熱中症:重症度判定と初期対応|今週のまとめ(症例+5問)

5月下旬は急に暑くなり、体が慣れていないまま活動量が上がりがちです。症例で「評価→冷却→危険サイン→説明」をまとめ直します。

症例

9歳。運動後に頭痛と吐き気を訴え、顔色が悪くぐったりしてきた。体が熱く、会話が噛み合いにくい。保護者は「水を飲ませれば良い?」と不安を訴える。

Q1. アセスメントで優先して確認したいのはどれか

  • A:意識状態と脈拍、末梢循環(冷感・CRT)
  • B:便回数と食事の好み、腹部膨満の有無
  • C:咳の回数と鼻水、咽頭痛の程度
  • D:面会時間と家族不安、睡眠の長さ
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正解:A:意識状態と脈拍、末梢循環(冷感・CRT)

解説:

  • A:意識と循環が重症度の核になります
  • B:一次評価の中心ではありません
  • C:鑑別の軸が異なります
  • D:支援に役立ちますが別枠です

Q2. 初期対応として最も適切なのはどれか

  • A:解熱剤を先に内服し、体温が下がるのを待つ
  • B:水分を多量に飲ませ、落ち着くまで様子を見る
  • C:涼しい場所へ移し、衣服をゆるめて冷却を開始する
  • D:眠そうなので寝かせて、しばらくしてから再評価する
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正解:C:涼しい場所へ移し、衣服をゆるめて冷却を開始する

解説:

  • A:原因治療ではなく初動の中心になりません
  • B:意識低下があれば誤嚥リスクがあります
  • C:環境調整と冷却が最優先です
  • D:観察を遅らせると悪化を見逃しやすいです

Q3. 熱中症を疑う所見として最も適切なのはどれか

  • A:食欲は落ちたが、睡眠は保てている
  • B:のどが渇くが、歩行は安定している
  • C:軽い頭痛があるが、自力で水分を取れている
  • D:体が熱く、ぐったりして反応が鈍い
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正解:D:体が熱く、ぐったりして反応が鈍い

解説:

  • A:情報が不足し、判断材料になりにくいです
  • B:重症所見としては弱いです
  • C:軽症の可能性はあります
  • D:反応性低下は重症化を疑うサインです

Q4. 緊急度が高い所見はどれか

  • A:足がつったが、休むと落ち着いてきた
  • B:体温が高く、意識がぼんやりして会話が噛み合わない
  • C:頭痛があるが、水分は少しずつ飲めている
  • D:のどが渇くが、会話はできている
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正解:B:体温が高く、意識がぼんやりして会話が噛み合わない

解説:

  • A:評価は必要でも緊急度の中心ではありません
  • B:意識障害は緊急度が高いです
  • C:意識変化がない場合は優先度が下がることがあります
  • D:症状の推移を見つつ評価します

Q5. 家族への説明として最も適切なのはどれか

  • A:元気が戻ったら運動を再開してよい
  • B:体温だけ見て下がれば受診は不要
  • C:一度に多量に飲ませる方がよい
  • D:嘔吐や意識の変化があれば、すぐ連絡・受診する
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正解:D:嘔吐や意識の変化があれば、すぐ連絡・受診する

解説:

  • A:段階的再開と環境調整が必要です
  • B:体温だけでは判断しにくいです
  • C:少量頻回が基本です
  • D:危険所見が具体化されると行動しやすいです

看護の落とし穴:「水を飲ませたから大丈夫」と考え、冷却と観察が中途半端になりやすい

◆ あひるのひとこと

暑い日の不調は、冷却と評価を同時に進めると安全です。

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おわり。

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