小児喘息発作:重症度評価と急性期治療(吸入β2・ステロイド・酸素)|今週のまとめ(症例+5問)

梅雨は夜間の咳き込みが増えやすく、再増悪の判断が難しい時期です。症例で「重症度→初動→治療理解→危険サイン→帰宅指導」をまとめ直します。

症例

6歳。夜間の咳き込みと息苦しさで受診。会話が途切れがちで陥没呼吸があり、SpO₂低下もみられた。吸入β2刺激薬で一旦改善したが、再び息苦しさが出やすい。家族は「家で何を見たらいい?」と不安を訴える。

Q1. 緊急度が高い可能性を示す所見はどれか

  • A:会話が途切れがちで、陥没呼吸とSpO₂低下がある
  • B:喘鳴はあるが、歩行できて飲水もできる
  • C:努力呼吸はあるが、受け答えはできる
  • D:咳はあるが、SpO₂は保たれている
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正解:A:会話が途切れがちで、陥没呼吸とSpO₂低下がある

解説:

  • A:会話困難+努力呼吸+低酸素は重症化を疑い、対応を急ぎます
  • B:重症度判断には酸素化と呼吸仕事量が必要です
  • C:単独では判断がぶれやすく、酸素化の情報が必要です
  • D:経過観察は必要でも緊急度は相対的に下がります

Q2. 優先して確認したいアセスメントはどれか

  • A:体温と皮膚色、発疹の有無
  • B:SpO₂と呼吸仕事量(陥没呼吸・鼻翼呼吸・会話の様子)
  • C:便回数と食事量、腹部膨満
  • D:面会時間と家族不安、睡眠時間
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正解:B:SpO₂と呼吸仕事量(陥没呼吸・鼻翼呼吸・会話の様子)

解説:

  • A:補助情報ですが、呼吸評価が優先です
  • B:重症度と治療効果判定に直結します
  • C:一次評価の中心ではありません
  • D:支援として重要でも別枠です

Q3. 初期対応として最も適切なのはどれか

  • A:涼しい場所で休ませ、吸入β2刺激薬と酸素化を整える
  • B:水分を多量に飲ませ、様子を見る
  • C:解熱剤を先に使い、経過を見る
  • D:眠れているので観察頻度を下げる
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正解:A:涼しい場所で休ませ、吸入β2刺激薬と酸素化を整える

解説:

  • A:酸素化と気管支拡張を優先し、悪化の連鎖を止めます
  • B:本態への対応が遅れやすいです
  • C:発作の中心対応ではありません
  • D:悪化の見逃しにつながります

Q4. 全身ステロイドが検討される状況として最も適切なのはどれか

  • A:軽い咳のみで、SpO₂も安定している
  • B:鼻水が強く、くしゃみが続いている
  • C:吸入後も呼吸苦が残り、再増悪しやすい
  • D:食欲が落ちているが、呼吸数は年齢相当
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正解:C:吸入後も呼吸苦が残り、再増悪しやすい

解説:

  • A:軽症では適応の根拠が乏しいです
  • B:急性増悪の判断材料としては弱いです
  • C:気道炎症が強い状況で再燃予防として検討されます
  • D:呼吸所見の評価が優先です

Q5. 家族への帰宅指導として最も適切なのはどれか

  • A:咳が出ても眠れていれば受診不要
  • B:吸入を増やしても苦しさが続く場合は翌日受診
  • C:薬は中止し、運動を禁止する
  • D:会話が途切れる、陥没呼吸が出る場合は早めに受診
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正解:D:会話が途切れる、陥没呼吸が出る場合は早めに受診

解説:

  • A:夜間悪化もあり、反応性と呼吸所見の確認が必要です
  • B:待つことで悪化する可能性があり、危険サインがあれば早めが安全です
  • C:薬の調整は自己判断で行いません
  • D:重症化サインを具体化すると、家族が迷わず行動できます

看護の落とし穴:「吸入で一旦落ち着いた」だけで安心し、再増悪のサイン(会話・陥没・SpO₂)を家族へ渡しそびれやすい

◆ あひるのひとこと

梅雨の喘息は“ぶり返し”まで見越して準備できると強いです。

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おわり。

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