小児の脱水と輸液:重症度評価と補液の優先順位(梅雨の嘔吐・下痢に備える)|今週のまとめ(症例+5問)

梅雨は嘔吐・下痢が続きやすく、脱水の見逃しが起きやすい時期です。症例で「評価→初動→補液→受診目安」をまとめ直します。

症例

4歳。嘔吐と下痢が続き、今日はぐったりして反応が鈍い。尿が少なく、末梢冷感がある。家族は「水を飲ませたら良い?」と迷っている。

Q1. 中等度以上の脱水を疑う所見はどれか

  • A:尿量は減ったが、元気に遊べている
  • B:口唇乾燥はあるが、涙は出ている
  • C:頻脈でCRT延長があり、ぐったりしている
  • D:食欲は落ちたが、飲水は少しずつ可能
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正解:C:頻脈でCRT延長があり、ぐったりしている

解説:

  • A:循環所見がなければ重症度は決めにくいです
  • B:乾燥所見だけでは判断がぶれます
  • C:循環不全+反応性低下は優先度が上がります
  • D:自力摂取が可能なら相対的に軽いことがあります

Q2. 重症度評価で優先してそろえたい情報はどれか

  • A:意識状態・末梢循環・尿量の推移
  • B:食事の好み・便回数・睡眠時間
  • C:咳の回数・鼻水・咽頭痛
  • D:面会時間・家族不安・学校の様子
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正解:A:意識状態・末梢循環・尿量の推移

解説:

  • A:補液の優先順位を決める中心情報です
  • B:一次評価の中心ではありません
  • C:鑑別の軸が異なります
  • D:支援として重要でも別枠です

Q3. 輸液の優先度が上がる状況はどれか

  • A:少量頻回で飲めており尿も出ている
  • B:一度吐いたが、その後は落ち着いている
  • C:ぐったりして末梢冷感があり、飲水が難しい
  • D:口渇はあるが、会話ははっきりしている
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正解:C:ぐったりして末梢冷感があり、飲水が難しい

解説:

  • A:経口補水で対応できることがあります
  • B:循環評価が必要です
  • C:循環不全+経口困難は輸液優先です
  • D:相対的に軽いことがあります

Q4. 初期の補液として考えやすいのはどれか

  • A:低張液を大量に急速投与する
  • B:等張液で循環を評価しながら補正を進める
  • C:糖入り飲料を大量に飲ませる
  • D:利尿薬を先に投与する
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正解:B:等張液で循環を評価しながら補正を進める

解説:

  • A:電解質異常のリスクがあります
  • B:循環を立て直し、反応を見て次を決めます
  • C:嘔吐を助長しやすいです
  • D:循環不全を悪化させる可能性があります

Q5. 家族への説明として最も適切なのはどれか

  • A:下痢が止まるまで飲水は控える
  • B:元気があれば嘔吐が続いても受診不要
  • C:尿が出ない、ぐったりする場合は早めに受診する
  • D:水分は一度に多量に飲ませる
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正解:C:尿が出ない、ぐったりする場合は早めに受診する

解説:

  • A:脱水が進みやすいです
  • B:危険サインがあれば早めが安全です
  • C:尿量と反応性低下は受診目安になります
  • D:少量頻回が基本です

看護の落とし穴:「飲ませれば何とかなる」と考え、循環不全のサイン(冷感・CRT・反応性)が後回しになりやすい

◆ あひるのひとこと

脱水は“循環を見てから飲ませる”で、迷いがかなり減ります。

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おわり。

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