夏休みが近づく時期は、子どもが家庭内の変化に気づきやすくなります。症例で「説明・アセスメント・不安への対応・グリーフケア」をまとめ直します。
症例
9歳のAさん。母親が進行がんで治療中である。最近、母親の通院が増え、家の中の雰囲気が変わっている。Aさんは病気について質問しなくなり、夜眠れない日が増えた。父親は「子どもにはまだ話さない方がよいのでは」と迷っている。
Q1. 子どもへの説明として最も適切なのはどれか
- A:不安を避けるため、病気のことは最後まで伝えない
- B:年齢に合う言葉で、事実と生活の見通しを少しずつ伝える
- C:医療者が一度に詳しく説明し、家族には任せない
- D:質問しない場合は、何も感じていないと判断する
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正解:B:年齢に合う言葉で、事実と生活の見通しを少しずつ伝える
解説:
- A:隠すことで、子どもが自分なりに解釈して不安を強めることがあります
- B:発達段階に合わせて事実と生活の見通しを伝えると、安心につながります
- C:医療者は家族の価値観を支えながら関わる立場です
- D:質問がないことは、安心や理解の証拠とは限りません
Q2. アセスメントで優先して確認したい情報はどれか
- A:成績の変化だけを確認する
- B:泣かないなら十分に理解していると判断する
- C:年齢に応じた理解、生活リズム、感情表出の変化
- D:親が説明した言葉を暗記できたか確認する
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正解:C:年齢に応じた理解、生活リズム、感情表出の変化
解説:
- A:学校成績だけでは反応を拾いきれません
- B:泣かないことは、我慢や混乱の可能性もあります
- C:理解・生活・感情表出を合わせて見ると支援の必要性が判断しやすいです
- D:暗記よりも、その子がどう受け止めているかが重要です
Q3. 家族が説明に迷っているときの初期対応として適切なのはどれか
- A:子どもの年齢や性格を確認し、伝えたい内容を一緒に整理する
- B:説明は家族だけの問題として関わらない
- C:子どもには伝えない方がよいと勧める
- D:病名と予後を医療者がすべて直接説明する
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正解:A:子どもの年齢や性格を確認し、伝えたい内容を一緒に整理する
解説:
- A:発達や家族の価値観を踏まえて、現実的な説明方法を整えます
- B:医療者は家族の言葉選びやタイミングを支える役割があります
- C:一律に伝えない方針は、子どもの孤立や自責につながることがあります
- D:医療者が一方的に説明すると、家族の準備を置き去りにする可能性があります
Q4. 追加支援を検討したい反応はどれか
- A:病気について質問し、分からないことを確認している
- B:遊びの中で病気の話題を出している
- C:一時的に涙ぐむが、安心できる大人に話せている
- D:強い自責が続き、不眠や登校しぶりが目立っている
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正解:D:強い自責が続き、不眠や登校しぶりが目立っている
解説:
- A:質問は理解を整理しようとする大切な反応です
- B:遊びを通じた表現は子どもらしい対処です
- C:支えられながら悲しみを表現できている状態です
- D:生活に影響する不安や自責が続く場合は、多職種支援を検討します
Q5. 親との時間を持つ場面での支援として最も適切なのはどれか
- A:悲しくなるため、子どもは病室に入れない
- B:質問は避けるよう促し、大人の方針に従わせる
- C:子どもの希望や怖さを確認し、会う方法や時間を調整する
- D:泣くと親がつらいため、感情表出を控えるよう伝える
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正解:C:子どもの希望や怖さを確認し、会う方法や時間を調整する
解説:
- A:一律に遠ざけると、後悔や孤立感につながることがあります
- B:子どもの理解や主体性を置き去りにしやすいです
- C:子どもの気持ちを確認し、無理のない関わり方を一緒に整えます
- D:感情を止めるより、安全に表現できる場を作ることが大切です
看護の落とし穴:夏休み前は家族の予定調整に意識が向き、子ども本人の気持ちを確認しないまま話が進みやすい
◆ あひるのひとこと
子ども支援は、説明すること以上に「一緒に受け止める大人がいる」と伝わることが大切です。
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