小児がん治療中の口腔粘膜炎:痛み・食事・感染予防のケア|今週のまとめ(症例+5問)

夏休みに入ると、自宅での食事や口腔ケアの工夫が必要になる場面が増えます。症例で「口腔粘膜炎の評価」「疼痛・摂取困難」「感染予防」「家族支援」をまとめ直します。

症例

6歳。白血病で化学療法中。数日前から口の中を痛がり、食事量と飲水量が減ってきた。口腔内には発赤と小さな潰瘍があり、歯みがきを嫌がる。今日は微熱があり、家族は「痛がるなら歯みがきはやめた方がいいですか」と相談している。

Q1. 口腔粘膜炎の説明として最も適切なのはどれか

  • A:口内炎は軽症で、食事量に影響することは少ない
  • B:口腔内の痛みや潰瘍により、摂食・飲水・感染リスクに影響する
  • C:歯みがきを中止すれば、自然に予防できる
  • D:発熱がなければ、口腔内観察は不要である
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正解:B:口腔内の痛みや潰瘍により、摂食・飲水・感染リスクに影響する

解説:

  • A:痛みが強いと、食事や水分摂取に大きく影響します
  • B:疼痛、摂食・飲水困難、感染リスクを合わせて考えます
  • C:口腔ケア中止は汚れや感染リスクにつながります
  • D:発熱がなくても粘膜の観察は必要です

Q2. 優先して確認したいアセスメントはどれか

  • A:夏休みの予定、宿題の進み具合
  • B:便回数、腹部膨満、排便時の姿勢
  • C:口腔内の発赤・潰瘍、疼痛、食事・水分摂取量
  • D:咳の回数、鼻汁の量、咽頭痛の程度
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正解:C:口腔内の発赤・潰瘍、疼痛、食事・水分摂取量

解説:

  • A:生活支援には役立っても、一次評価ではありません
  • B:便秘や腹部症状の評価です
  • C:粘膜障害、痛み、摂取量を合わせて見ると支援内容が判断しやすいです
  • D:感染症の鑑別には役立ちますが、評価軸としては不十分です

Q3. 口腔ケアとして最も適切なのはどれか

  • A:やわらかい歯ブラシなどを用い、痛みに配慮しながら清潔を保つ
  • B:痛みがあるため、口腔ケアはすべて中止する
  • C:硬い歯ブラシで強く磨き、汚れを短時間で落とす
  • D:刺激の強い含嗽液を使い、痛みを我慢して続ける
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正解:A:やわらかい歯ブラシなどを用い、痛みに配慮しながら清潔を保つ

解説:

  • A:痛みに配慮しながら、できる範囲で清潔を保つことが大切です
  • B:中止すると汚れが残り、感染や悪化につながりやすくなります
  • C:強い刺激は粘膜損傷や出血を助長する可能性があります
  • D:刺激が強い方法は痛みを悪化させることがあります

Q4. 報告を優先したい状態はどれか

  • A:痛みはあるが、少量ずつ水分を取れている
  • B:好きな飲み物なら少し飲めて、会話もできる
  • C:口の中を気にするが、尿量は普段どおりである
  • D:発熱があり、水分摂取が難しく、口腔内出血もみられる
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正解:D:発熱があり、水分摂取が難しく、口腔内出血もみられる

解説:

  • A:観察は必要ですが、水分が取れていれば緊急度は相対的に下がることがあります
  • B:摂取と会話が保たれていても、疼痛評価は必要です
  • C:尿量が保たれていても、粘膜障害の推移を見ていきます
  • D:発熱、摂取困難、出血が重なる場合は早めに報告します

Q5. 家族への説明として最も適切なのはどれか

  • A:辛いものや熱いものを増やし、食欲を刺激する
  • B:痛がる場合は、口腔内を見ずに食事だけ励ます
  • C:痛み・飲水量・尿量を確認し、刺激の少ない食事や口腔ケアを工夫する
  • D:口腔ケアは病院で行うものなので、自宅では不要である
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正解:C:痛み・飲水量・尿量を確認し、刺激の少ない食事や口腔ケアを工夫する

解説:

  • A:刺激物は痛みを強めることがあります
  • B:口腔内を確認しないと、粘膜障害や出血を見逃しやすくなります
  • C:痛み、飲水、尿量を見ながら、食事形態や口腔ケアを調整します
  • D:自宅でも継続できる口腔ケアを整えることが大切です

看護の落とし穴:「食べられない」に目が向きすぎて、痛み・飲水量・尿量・口腔内の変化をまとめて見られなくなりやすい

◆ あひるのひとこと

口腔粘膜炎のケアは、痛みを減らしながら清潔と栄養を守るケアです。

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