夏休み中は付き添い時間が長くなり、家族が輸血中の変化に気づく場面もあります。症例で「観察・アセスメント・初期対応・危険サイン・家族説明」をまとめ直します。
症例
8歳。白血病で治療中。貧血に対して赤血球輸血を開始した。開始後しばらくして「寒い」と訴え、体温が上がり、体幹に発疹が出てきた。呼吸状態は現時点で保たれているが、家族は不安そうにしている。
Q1. 輸血中の観察として最も適切なのはどれか
- A:発熱、悪寒、発疹、呼吸状態、バイタルサインを確認する
- B:開始後に問題なければ、その後の観察は不要である
- C:眠っていれば安全なので、バイタル測定は省略できる
- D:副反応は成人に多いため、小児ではほとんど考えなくてよい
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正解:A:発熱、悪寒、発疹、呼吸状態、バイタルサインを確認する
解説:
- A:発熱、悪寒、蕁麻疹、呼吸困難、血圧低下などを早く拾うことが大切です
- B:開始直後だけでなく、輸血中・輸血後も観察します
- C:眠っていても副反応は起こり得ます
- D:小児でも副反応は起こり得ます
Q2. 副反応を早期に見つけるため優先したい情報はどれか
- A:好きな遊び、夏休みの予定、病室での過ごし方
- B:便回数、腹部膨満、排便時の痛み
- C:輸血前後のバイタルサイン、皮膚症状、呼吸状態、訴えの変化
- D:食事の好み、宿題の進み具合、家族の面会予定
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正解:C:輸血前後のバイタルサイン、皮膚症状、呼吸状態、訴えの変化
解説:
- A:生活背景としては役立ちますが、副反応評価の中心ではありません
- B:消化器症状の評価であり、優先度は下がります
- C:輸血前からの変化を比較することで、副反応に気づきやすくなります
- D:生活支援にはつながりますが、急性変化の評価としては不十分です
Q3. 悪寒、発熱、発疹がみられたときの初期対応として最も適切なのはどれか
- A:発疹だけなら問題ないため、そのまま輸血を続ける
- B:輸血を一時中止し、バイタルサインを確認して医師へ報告する
- C:予定量を早く終わらせるため、輸血速度を上げる
- D:家族に様子を見てもらい、次の巡回時に確認する
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正解:B:輸血を一時中止し、バイタルサインを確認して医師へ報告する
解説:
- A:進行する副反応の可能性があり、観察と報告が必要です
- B:副反応を疑う場合は輸血を止め、状態評価と報告を速やかに行います
- C:状態悪化につながる可能性があります
- D:対応の遅れにつながります
Q4. 緊急度が高い副反応を疑う所見はどれか
- A:少し眠そうだが、呼吸状態と血圧は普段どおりである
- B:軽いかゆみがあるが、発疹は広がらず会話できている
- C:輸血前からあった倦怠感が変わらず続いている
- D:呼吸困難、喘鳴、血圧低下、全身の蕁麻疹がみられる
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正解:D:呼吸困難、喘鳴、血圧低下、全身の蕁麻疹がみられる
解説:
- A:眠気だけで判断せず、呼吸・循環の変化を確認します
- B:観察は必要ですが、呼吸や循環の変化がなければ緊急度は相対的に下がることがあります
- C:輸血前から変わらない症状だけでは、副反応の判断材料として弱いです
- D:呼吸器症状と血圧低下を伴う場合は、重篤なアレルギー反応を疑います
Q5. 家族への説明として最も適切なのはどれか
- A:眠っている間は副反応が起こらないため、声かけは不要である
- B:発疹や寒気、息苦しさ、気分不快があればすぐ看護師へ知らせる
- C:輸血中は家族が速度を調整して、予定時間内に終わらせる
- D:発熱しても輸血ではよくあるため、終了まで待ってから伝える
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正解:B:発疹や寒気、息苦しさ、気分不快があればすぐ看護師へ知らせる
解説:
- A:眠っていても副反応は起こり得ます
- B:家族が気づきやすい症状を具体的に伝えておくと、早期発見につながります
- C:輸血速度の調整は医療者が行います
- D:発熱は副反応の可能性があり、終了を待たずに伝える必要があります
看護の落とし穴:「少し寒いだけ」「少しかゆいだけ」と見積もり、輸血中止と報告の判断が遅れやすい
◆ あひるのひとこと
輸血中の違和感は、小さく見えても早めに止めて確認する方が安全です。
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