夏の屋外活動では、花火や調理器具による小さな熱傷が複数箇所に生じることがあります。熱傷面積は重症度や輸液、専門施設への相談を判断する材料になるため、小児の体格に合った方法で評価します。
Q. 4歳児の前腕に不規則な形のII度熱傷があります。熱傷面積を簡便に見積もる方法として、最も適切なのはどれでしょう?
A:成人の9の法則をそのまま用いる
B:患児の手掌全体を約1%として見積もる
C:保護者の手掌を約1%として見積もる
D:発赤だけのI度熱傷も含めて計算する
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正解:B:患児の手掌全体を約1%として見積もる
選択肢の解説
A:成人の9の法則をそのまま用いる
乳幼児は成人と比べて頭部の割合が大きく、下肢の割合が小さいため、成人の9の法則をそのまま用いると誤差が生じます。広い熱傷では、年齢による体型の違いを反映したLund-Browder法などを使用します。
B:患児の手掌全体を約1%として見積もる
小範囲や不規則に分布する熱傷では、患児本人の手掌全体を体表面積の約1%として見積もる方法があります。一般的には、手のひらから指までを含む範囲を用います。
C:保護者の手掌を約1%として見積もる
使用するのは保護者や看護師の手ではなく、熱傷を負った子ども本人の手掌です。成人の手を用いると、面積を大きく見積もる可能性があります。
D:発赤だけのI度熱傷も含めて計算する
輸液量などの判断に用いる熱傷面積には、一般にII度以上の熱傷を含めます。発赤のみで皮膚表面に限局するI度熱傷は、TBSAの計算には含めません。
看護の落とし穴:熱傷面積の数字だけに注目すると、顔、手、足、会陰部、関節部などの特殊部位を見落とすことがあります。面積が小さくても、機能や整容面への影響が大きい部位では専門的な評価が必要です。
◆ あひるのひとこと
何%かを見るときは、誰の手で測ったかまで確認しよう。
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