花火や屋外調理で熱傷が起きたとき、家庭や現場での初期対応がその後の創傷治癒に影響します。一方で、子どもは冷却によって体温が下がりやすいため、創部の冷却と全身の保温を分けて考えます。
Q. 2歳児の胸に熱いスープがかかりました。熱源を取り除いた後の初期対応として、最も適切なのはどれでしょう?
A:氷嚢を創面に直接当て、感覚がなくなるまで冷やす
B:軟膏を塗ってから、創面全体をきつく包帯で巻く
C:創部を流水で合計20分ほど冷やし、ほかの部位は保温する
D:全身を冷水につけ、体温が下がるまで冷却を続ける
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正解:C:創部を流水で合計20分ほど冷やし、ほかの部位は保温する
選択肢の解説
A:氷嚢を創面に直接当て、感覚がなくなるまで冷やす
氷や極端に冷たいものを直接当てると、血管収縮や低温による組織損傷を招く可能性があります。氷ではなく、水道水程度の流水を使用します。
B:軟膏を塗ってから、創面全体をきつく包帯で巻く
受傷直後に家庭にある軟膏などを塗ると、創面の観察や処置を妨げることがあります。また、浮腫が進む可能性があるため、きつく巻く方法は適切ではありません。
C:創部を流水で合計20分ほど冷やし、ほかの部位は保温する
できるだけ早く、受傷後3時間以内を目安に、創部を流水で合計20分ほど冷却します。熱い液体で濡れた衣服やおむつ、装飾品は、皮膚に固着していない範囲で外します。冷却していない部分はタオルなどで覆い、低体温を防ぎます。
D:全身を冷水につけ、体温が下がるまで冷却を続ける
冷却するのは熱傷部位です。乳幼児の全身を冷水につけると、低体温、意識状態の変化、不整脈などにつながるおそれがあります。
看護の落とし穴:「長く冷やすほどよい」と考え、乳幼児の広い範囲を冷却し続けると低体温を招きます。冷却中も体温、皮膚色、意識状態、震え、苦痛の程度を見て、必要に応じて中断や分割を検討します。
◆ あひるのひとこと
冷やすのは創部。守るのは体温。
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