乳幼児の誤飲・中毒③初期対応|今日の1問(4択)

夏は、液体蚊取りや殺虫剤を使用する家庭が増えます。製品によっては石油系溶剤が含まれ、吐かせることで気管に入り、化学性肺炎を起こす危険があります。

Q. 1歳児が液体蚊取りの薬液を飲んだ可能性があります。意識と呼吸に異常はありません。家族に伝える初期対応として、最も適切なのはどれでしょう?

A:指を口に入れ、飲んだ物をできるだけ吐かせる

B:吸収を遅らせるため、牛乳を多量に飲ませる

C:家庭にある活性炭を飲ませ、症状が出るまで待つ

D:吐かせず、製品を確認して中毒110番や医療機関に相談する

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正解:D:吐かせず、製品を確認して中毒110番や医療機関に相談する

選択肢の解説

A:指を口に入れ、飲んだ物をできるだけ吐かせる
家庭で吐かせることは勧められていません。吐物が気管に入る危険があり、石油系溶剤では化学性肺炎につながることがあります。

B:吸収を遅らせるため、牛乳を多量に飲ませる
石油系製品では、牛乳の脂肪によって成分が吸収されやすくなる可能性があります。水や牛乳を飲ませるかどうかは物質によって異なるため、自己判断で飲ませません。

C:家庭にある活性炭を飲ませ、症状が出るまで待つ
活性炭には適応と禁忌があり、家庭で一律に使用するものではありません。石油系製品では、活性炭を誤嚥する危険もあります。

D:吐かせず、製品を確認して中毒110番や医療機関に相談する
口に残っている物があれば取り除き、無理なく口をすすぎます。容器や商品名、残量を確認し、中毒110番または医療機関に相談します。咳込み、呼吸困難、顔色不良、意識障害、けいれんがあれば、直ちに救急要請します。

看護の落とし穴:誤飲対応を「吐かせる」「牛乳を飲ませる」と一律に覚えると、かえって症状を悪化させる場合があります。物質が分からないときも、自己判断で飲食させず、専門機関に確認します。

◆ あひるのひとこと

誤飲で急ぐのは、吐かせることではない。物質を特定して、正しい相談先につなごう。

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