新生活のリズムが整いにくく、呼吸の不安定さが目立ちやすい週です。PDAを「呼吸の問題」としてだけ捉えず、循環・出納・治療観察まで症例で統合します。
症例
在胎28週で出生した早産児。呼吸管理が長引き、呼吸数増加と酸素需要がじわじわ上がってきた。最近、体重増加が伸びず、末梢脈が触れやすく脈圧も広い。医師からPDAの評価が進められ、NSAIDsによる閉鎖治療が検討されている。家族は「呼吸が悪いのは肺だけの問題?」と不安を訴える。
Q1. この症例でPDAを疑う情報として最も適切なのはどれか
- A:便回数が増え、腹部膨満がない
- B:脈圧が広く、末梢脈が触れやすい
- C:体温が安定し、尿量も十分である
- D:哺乳後によく眠り、覚醒も保たれる
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正解:B:脈圧が広く、末梢脈が触れやすい
解説:
- A:腹部所見は重要でも、PDAの一次所見としては弱いです
- B:脈圧拡大や末梢脈の触れやすさはPDAの重要所見です
- C:安定所見は大切ですが、PDAを示す決め手になりにくいです
- D:印象だけでは循環負荷を評価しにくいです
Q2. PDAが疑われるとき、看護師が優先して強化したい観察はどれか
- A:啼泣の回数と、抱っこの頻度
- B:体重変化と尿量など、出納の推移
- C:便回数の変化と、尿の色の濃さ
- D:母親の不安の程度と、面会時間
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正解:B:体重変化と尿量など、出納の推移
解説:
- A:状態把握にはなりますが、循環負荷の評価としては不足しやすいです
- B:肺うっ血・体液過剰や治療方針に直結するため優先度が高いです
- C:脱水評価の一部になりますが、PDA評価の中心にはなりにくいです
- D:重要でも、まずは病態評価と安全管理が優先です
Q3. 呼吸悪化と体重増加不良がありPDAが疑われる。初動として適切なのはどれか
- A:酸素を最大まで上げ、落ち着くまで様子を見る
- B:循環・呼吸所見を整理して報告し、出納を強化する
- C:刺激を避け、観察頻度を下げて休ませる
- D:哺乳量を増やし、体重増加を最優先にする
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正解:B:循環・呼吸所見を整理して報告し、出納を強化する
解説:
- A:酸素化は必要でも、原因評価なしの増量だけでは判断が遅れます
- B:報告の質が上がり、輸液・利尿薬・薬剤治療の判断につながります
- C:観察頻度低下は変化の見逃しにつながりやすいです
- D:呼吸循環が不安定な状態で増量を優先すると負担が増えることがあります
Q4. NSAIDsでPDA閉鎖治療を行う際、優先して観察すべきのはどれか
- A:尿量の減少や腎機能悪化の兆候
- B:便回数が増えるかどうか
- C:啼泣が増えるかどうか
- D:皮膚色が白く見えるかどうか
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正解:A:尿量の減少や腎機能悪化の兆候
解説:
- A:腎血流への影響を考え、尿量低下は早期に拾いたいです
- B:消化管評価は必要でも、優先は腎や出血傾向のチェックです
- C:状態の一部ですが、薬剤関連の優先観察としては弱いです
- D:皮膚色だけでは副作用評価として不足しやすいです
Q5. 家族への説明として適切なのはどれか
- A:心臓の問題なので、呼吸のことは気にしなくて大丈夫です
- B:呼吸の様子と体重増加、むくみの変化を一緒に確認していきます
- C:雑音が聞こえたら必ず手術になるので覚悟してください
- D:泣けていれば大丈夫なので、泣き方だけ見ましょう
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正解:B:呼吸の様子と体重増加、むくみの変化を一緒に確認していきます
解説:
- A:PDAは呼吸と循環がつながるため、切り分けすぎる説明は誤解を招きます
- B:観察ポイントが明確になると、家族の不安が整理されやすいです
- C:治療は状態で変わり、一律の断定は不安を強めます
- D:泣き方だけに寄せると重要な変化を見逃しやすいです
看護の落とし穴:新年度の忙しさで「呼吸の悪化=肺の問題」と決め打ちし、脈圧・出納・薬剤副作用の評価が遅れやすい。
◆ あひるのひとこと
PDAは“呼吸+循環+水分”を同時に見ると、チームの動きが揃います。
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