まずはYouTubeの聞き流し動画はこちら:【2026年最新版】消化器で差がつくのはここ|看護師国家試験 一般20問・一問一答
今回は、経管栄養・中心静脈栄養の安全管理、イレウスや胆道系の緊急性判断、肝疾患・感染対策などをまとめて復習できる内容です。国試で迷いやすい「優先順位」と「危険サイン」を中心に、判断の決め手を整理していきます。
このページは、YouTubeで学習した翌日の夜に、復習として“読みで整理”できるように作った深掘り記事です。まずは答えを見ずに解いてから、各問の「解答・解説を見る」を開いて答え合わせしてください。
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※この記事の問題は国家試験の傾向を参考にしたオリジナル問題です。内容の正確性には配慮していますが、学習は教科書・過去問集と併用してください。
第1問
経鼻胃管を挿入後、栄養注入を開始する前に最も優先して確認するのはどれか
A 空気注入で聴診
B X線で先端確認
C 少量注入で確認
D すぐ栄養注入
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正解:B
経鼻胃管は気道迷入のリスクがあるため、注入前に先端位置を確認することが重要です。聴診法や少量注入は誤判定があり得るため、確実な確認を優先します。まず安全に投与できる状態を整えることが要点です。
深掘り:国試では「経管栄養=誤嚥」だけでなく、「そもそも胃に入っているか(気道迷入がないか)」が問われます。送気しての聴診は手軽でも、確実性に限界があります。少量注入で様子を見るのは、もし気道に入っていた場合に重大事故につながり得るため、確認方法としては不適切と整理します。注入前は「位置確認」→「体位」→「投与条件(速度・量)」の順で考えると優先順位がぶれにくいです。
第2問
中心静脈栄養の管理でカテーテル関連血流感染の予防として最も重要なのはどれか
A ルートを開放する
B 三方活栓を頻回操作する
C 側注で回数を増やす
D 接続部を消毒して操作する
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正解:D
中心静脈ルートは感染が重篤化しやすく、接続部の消毒と無菌操作が重要です。頻回操作や側注の増加は汚染機会を増やします。閉鎖性を保つことが大切です。
深掘り:CVは血管内に直結するため、わずかな汚染でも菌血症・敗血症につながりやすいと整理します。感染予防は「きれいにする」だけでなく「触る回数を減らす」がセットです。三方活栓の頻回操作や側注回数の増加は、接続部に触れる回数が増え、汚染機会を増やす方向です。接続前後の消毒と無菌操作、そして不要な開放や操作を避ける、という考え方で選ぶと迷いにくいです。
第3問
機械的イレウスでみられやすい腸蠕動音はどれか
A 蠕動音が消失
B 低調で減弱
C 金属音が増強
D いつも正常音
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正解:C
機械的閉塞では蠕動が亢進し、高調な金属音が出やすいです。麻痺性では、蠕動音の減弱や消失が目立ちます。病態を分類する手がかりになります。
深掘り:イレウスはまず「機械的(詰まり)」か「麻痺性(動かない)」かを分けます。機械的は腸が内容物を送ろうとして蠕動が強まり、キンキンした金属音が増強しやすいです。麻痺性は腸管運動が低下するため、蠕動音が減弱〜消失します。「音が強い=詰まりを押し出そうとしている」「音が弱い=動けていない」と覚えると整理しやすいです。
第4問
腹痛が増悪し、冷汗と頻脈が出現した絞扼性イレウスを疑うとき最優先の対応はどれか
A 直ちに医師へ緊急報告
B 坐位で安静を保つ
C 温罨法で様子を見る
D 経口摂取を中止する
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正解:A
絞扼が疑われる所見は進行が早く、腸管虚血や穿孔のリスクがあります。緊急性を共有し、直ちに医師へ報告して次の処置につなげることが重要です。様子見にしないのが基本です。
深掘り:絞扼性イレウスは「血流障害」がポイントで、腸管壊死や穿孔に進む可能性が高いと整理します。腹痛の増悪に加え、冷汗や頻脈など全身の悪化が重なると緊急度が上がります。経口摂取中止や安静は必要になり得ますが、国試の優先順位では「緊急性の判断→報告→処置につなぐ」が先に来ます。温罨法で様子を見るは危険な方向です。
第5問
PEG造設当日のケアで適切なのはどれか
A 当日からチューブを回転させる
B チューブを強く牽引して固定する
C 固定状態を保ち発赤を観察する
D 当日から入浴を再開する
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正解:C
造設直後は瘻孔が安定していないため、回転や牽引はトラブルの原因になります。固定状態を保ち、出血や発赤、漏れなど局所の異常を観察することが大切です。時期に応じたケアがポイントです。
深掘り:PEGは「造設直後=まだ安定していない」と捉えると選びやすいです。回転や強い牽引は出血や疼痛、固定不良、皮膚トラブルにつながりやすい方向です。造設当日は、固定を保ちつつ、局所(出血・発赤・腫脹・漏れ・疼痛)と全身状態を観察することが中心になります。入浴は施設の基準や時期で異なり得るため、この設問では「当日=観察と固定」が確実です。
第6問
ストーマ装具の開口サイズ調整で適切なのはどれか
A 開口は大きめにする
B 径を測り開口を合わせる
C 皮膚保護剤は不要である
D 皮膚を強くこする
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正解:B
術後はストーマ径が変化しやすく、測定して開口を合わせることが基本です。大きすぎると漏れや皮膚炎につながります。皮膚障害を防ぐ視点が重要です。
深掘り:開口が大きいと排泄物が皮膚に触れ、びらんや皮膚炎につながりやすいです。反対に小さすぎるとストーマを圧迫し、損傷や循環障害のリスクになります。だからこそ「径を測って適切に合わせる」が基本です。術後早期は浮腫などで径が変わりやすいので、固定サイズで済ませず、測定して調整する流れで覚えると国試でも応用が利きます。
第7問
ERCP後に最優先で報告すべき症状はどれか
A 軽い喉の痛み
B 一過性の腹部膨満
C 少量のげっぷ
D 持続する上腹部痛
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正解:D
ERCP後の持続する上腹部痛は、ERCP後膵炎などの合併症を疑います。軽い咽頭違和感やげっぷ感は一過性のことがあります。危険サインを早めに共有することが大切です。
深掘り:ERCP後は「検査の影響で一時的に出やすい症状」と「合併症を疑う症状」を区別します。喉の痛みは内視鏡刺激で起こり得ますし、送気で腹部膨満やげっぷ感が出ることもあります。一方、上腹部痛が持続する場合は、合併症を疑って報告につなげる必要があります。国試では“持続”“増悪”といった経過を示す言葉が危険サインになりやすいので、症状の強さだけでなく経過も含めて整理します。
第8問
肝性脳症でラクツロースを使用中の管理目標として適切なのはどれか
A 軟便を2〜3回
B 便秘が続く状態
C 水様便が続く状態
D 尿量増加を目標
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正解:A
ラクツロースは腸管内でアンモニアの産生と吸収を抑える目的で用い、便通を整えることが重要です。便秘は効果不十分で、水様便が続くと脱水や電解質異常のリスクがあります。効き具合の調整が要点です。
深掘り:肝性脳症では、腸管由来のアンモニアが血中に増えやすい状況を踏まえ、腸内環境と排便で調整する考え方が出てきます。ラクツロースは「便通を整えることでアンモニア対策をする」薬として整理すると覚えやすいです。便秘が続くと十分に効果が出にくく、水様便が続くと脱水・電解質異常のリスクが上がります。目標の回数を持っておくと、効き過ぎ・不足の判断がしやすくなります。
第9問
肝硬変の腹水に対しスピロノラクトンが開始された観察で最も重要なのはどれか
A 血清カルシウムを確認
B CRPを確認
C 血清カリウムを確認
D ヘモグロビンを確認
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正解:C
スピロノラクトンはカリウム保持性利尿薬で、高カリウム血症に注意が必要です。血清カリウムの確認は安全管理として重要です。副作用を予測して観察することが大切です。
深掘り:薬剤開始後の観察は「作用と副作用が直結する項目」を優先します。スピロノラクトンはカリウム保持性なので、低カリウムではなく高カリウムを警戒します。腹水の評価として体重や腹囲なども重要ですが、この設問では「薬剤管理として何を見るか」が問われているため、血清カリウムを最優先として整理します。
第10問
抗菌薬使用後に水様便が続き、C. difficile感染が疑われる適切な手指衛生はどれか
A アルコール擦式のみで行う
B 石けんと流水で手洗いする
C 手袋着用なら手洗い不要とする
D 手指は水洗いだけで済ませる
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正解:B
C. difficileは芽胞形成のためアルコール消毒だけでは不十分です。石けんと流水で手洗いを徹底することが重要です。病原体の特徴に合わせるのが基本です。
深掘り:感染対策は「原因となる微生物の性質に合わせる」と整理すると解きやすいです。芽胞形成菌が疑われる場面では、アルコール擦式だけに頼らず、石けんと流水での手洗い(洗い流す)を重視します。手袋は有効ですが、外すときに手が汚染される可能性があるため、手袋着用=手洗い不要にはなりません。選択肢は「アルコールだけで足りるか」「手洗いが必要か」で見分けます。
第11問
経管栄養を投与中の誤嚥予防として適切なのはどれか
A 上体を30度以上挙上する
B 仰臥位のまま注入する
C 注入速度を速めて終える
D 注入後すぐ仰臥位に戻す
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正解:A
経管栄養中は逆流と誤嚥のリスクがあるため、上体を挙上して投与します。体位調整はすぐにできる安全対策で、まず徹底したいポイントです。注入後もしばらくは挙上を保ち、逆流を予防します。
深掘り:誤嚥予防は、投与中だけでなく投与後の流れまで含めて整理すると安定します。仰臥位は逆流しやすく、注入速度を速めることも逆流を助長し得ます。注入直後に仰臥位へ戻すのも不利です。第1問の「位置確認」とセットで、経管栄養は「安全確認(位置)」と「誤嚥予防(体位)」が定番の得点ポイントになります。
第12問
急性膵炎の患者で重症化を疑い優先して報告する所見はどれか
A 嘔吐が続き食事がとれない
B 38度台の発熱と頻脈がある
C 尿量が減り口渇が強い
D SpO2が低下し呼吸が苦しい
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正解:D
急性膵炎では全身炎症反応で呼吸状態が急に悪化することがあり、SpO2低下や呼吸困難は優先して報告します。嘔吐の持続や発熱、尿量減少も重要ですが、まず酸素化の低下という切迫した異常への対応が先になります。
深掘り:優先順位問題は「今、命に直結する変化はどれか」で並べます。SpO2低下と呼吸苦は、対応が遅れると危険度が高いため先に報告します。嘔吐や発熱、尿量低下も大事ですが、国試では呼吸・循環に直結する異常が上に来やすいです。複数の異常が並んだときは、酸素化の低下を見逃さないことが決め手になります。
第13問
急性肝不全で出血傾向を示す検査として最も適切なのはどれか
A 総ビリルビン上昇
B 血清アンモニア上昇
C PT延長とINR上昇
D 血清アルブミン低下
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正解:C
肝機能低下では凝固因子の産生が低下し、PT延長やINR上昇として現れます。出血リスクの評価として重要です。検査と臨床リスクを結びつけて理解することが大切です。
深掘り:肝不全は「肝臓で作るものが作れない」と整理すると覚えやすいです。凝固因子は肝で産生されるため、機能低下でPT・INRに異常が出やすく、出血傾向と結びつきます。総ビリルビンは黄疸、アンモニアは肝性脳症、アルブミンは合成能(慢性的な低下の評価)と結びつきやすいので、出血リスクを示す検査としてはPT・INRが適切です。
第14問
急性胆管炎を疑う典型的な症状の組み合わせはどれか
A 下痢、嘔吐、発疹
B 発熱、黄疸、右上腹部痛
C 腹痛、血便、冷汗
D 黄疸、皮膚そう痒、体重減少
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正解:B
発熱、黄疸、右上腹部痛の組み合わせは急性胆管炎を疑う典型です。敗血症へ進展することがあるため、早期対応が重要です。症状をセットで捉えるのが鍵です。
深掘り:胆管炎は「感染(発熱)」と「胆汁うっ滞(黄疸)」と「胆道系の痛み(右上腹部痛)」をセットで整理します。ここで重要なのは、胆道感染は重症化すると敗血症につながり得る点です。Dは黄疸とそう痒、体重減少で慢性的な胆汁うっ滞を連想しやすく、急性の感染を示す発熱が入るかどうかが見分けになります。
第15問
NSAIDsを継続する必要がある患者の消化性潰瘍再発予防として最も適切なのはどれか
A 空腹時に服用する
B 市販NSAIDsを追加する
C 下痢があれば中止する
D 胃粘膜保護薬やPPIを併用する
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正解:D
NSAIDsは胃粘膜障害を起こしやすく、継続が必要な場合は消化管保護を同時に考えることが重要です。自己判断で追加したり空腹時に服用したりするとリスクが上がります。原因と予防をつなげて考えることが大切です。
深掘り:この設問は条件が「継続が必要」です。だから、単に中止する方向ではなく、リスクを減らしながら続ける方法を選びます。空腹時は胃粘膜への負担が増えやすく、市販薬の追加は重複や用量増加につながり危険です。潰瘍再発予防としては、胃粘膜保護薬やPPI併用という考え方が最も整合します。
第16問
大腸ポリープ切除後、受診の目安として最も優先するのはどれか
A 反復する血便
B 少量の腹鳴
C 軽い腹部違和感
D 便が出ない
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正解:A
ポリープ切除後は遅発性出血の可能性があり、血便が続く、増える場合は受診が必要です。軽い違和感は経過でみられることがあります。危険サインを具体化して伝えることが重要です。
深掘り:内視鏡治療後は「出血」と「穿孔」をまず想定します。この設問は受診の目安なので、“危険サインとして伝えるべきもの”を選びます。軽い腹部違和感や腹鳴は一時的なこともありますが、血便が反復する、増えるは遅発性出血の可能性を考えるため、優先度が高いと整理します。
第17問
回腸ストーマで水様便が多く脱水が心配なとき、勧める飲料として適切なのはどれか
A 甘い炭酸飲料
B カフェイン飲料
C 水だけで十分
D 経口補水液
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正解:D
回腸ストーマは水分と電解質の喪失が大きく、経口補水液で補うことが大切です。甘い炭酸やカフェインは下痢を助長することがあります。脱水を防ぐ視点が重要です。
深掘り:脱水対策は「水分だけでなく電解質も失われる」点を押さえます。回腸ストーマは便が水様になりやすく、排泄量が多いと電解質も一緒に失われます。水だけで補うより、経口補水液で水分と電解質を同時に補うほうが適切です。甘い炭酸飲料は下痢を助長しやすく、カフェイン飲料も脱水に不利になり得るため勧めにくいです。
第18問
腹水穿刺後の観察で最も注意すべき合併症はどれか
A 体温上昇
B 血圧低下
C 皮膚そう痒
D 嗄声の出現
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正解:B
腹水を急に除去すると循環動態が変化し、血圧低下を起こすことがあります。穿刺部の出血や漏れも併せて観察することが大切です。急変を想定して観察します。
深掘り:処置後の観察は「処置により起こりやすい急変」を先に見るのが国試の考え方です。腹水を除去すると循環動態が変わり、血圧低下が起こることがあります。局所の出血・漏れの観察も必要ですが、この設問は合併症として注意すべきものなので、まず血圧低下を押さえます。
第19問
消化管手術後、吻合部縫合不全を疑い優先して報告する所見はどれか
A 腹部膨満、悪心、排ガス停止
B 発熱、腹痛、頻脈
C 創部発赤、腫脹、浸出液増加
D 食欲低下、眠気、便秘
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正解:B
縫合不全は腹膜炎や敗血症につながるため、発熱、腹痛、頻脈は重要な危険サインです。回復所見や単独の便秘より優先度が高いです。早期に気づいて連携することが大切です。
深掘り:術後は「腸閉塞」と「縫合不全」が比較されやすいです。Aは腸閉塞を疑う方向ですが、縫合不全は腹膜炎・敗血症に進む可能性があり、発熱・腹痛・頻脈など全身反応が重要になります。創部発赤も大事ですが、全身状態の悪化を示す所見のほうが緊急度が高くなりやすいと整理します。だからBを優先して報告します。
第20問
虚血性腸炎を疑う症状として最も典型的なのはどれか
A 突然の腹痛と血便
B 慢性の無痛下痢
C 食後の右上腹部痛
D 発熱と黄疸
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正解:A
虚血性腸炎は突然の腹痛と血便が典型で、比較的急に発症します。胆道系のような黄疸や右上腹部痛とは組み合わせが異なります。症状の型を押さえるのがポイントです。
深掘り:虚血性腸炎は「血流低下→粘膜障害」という流れで、急に症状が出ることが多いと整理します。典型は突然の腹痛と血便で、セットで覚えると鑑別がしやすいです。黄疸が絡むのは胆道系、食後の右上腹部痛も胆道系を連想しやすく、慢性の無痛下痢は別の病態が浮かびます。国試では「突然+腹痛+血便」を見たら虚血性腸炎を思い出せるようにしておくと得点につながります。
答えだけ一覧(2周目用)
第1問B/第2問D/第3問C/第4問A/第5問C/第6問B/第7問D/第8問A/第9問C/第10問B/第11問A/第12問D/第13問C/第14問B/第15問D/第16問A/第17問D/第18問B/第19問B/第20問A
まとめ
お疲れさまでした。今回は、手技の安全(先端位置の確認、無菌操作、体位)と、緊急性の判断(絞扼が疑われる所見、ERCP後の持続する上腹部痛、縫合不全を疑う全身反応、SpO2低下)を中心に整理しました。症状や検査は単独で覚えるより、「病態の流れ」と「優先順位」で結びつけると、一般問題の判断が安定します。
おわり。

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