小児・新生児ケアの基礎整理:新生児黄疸の観察とフォトセラピー管理|今週のまとめ(症例+5問)

夜の冷え込みで授乳ペースが崩れやすい週でした。黄疸を“色”で終わらせず、体温・水分・反応性まで含めて症例で整理します。

症例

正期産で出生した生後4日の新生児。黄疸が目立ち経皮ビリルビンが上昇。光線療法開始。母乳中心だが授乳間隔が空きがちで体重減少もやや大きい。両親は退院後が不安である。

Q1. この症例で黄疸を悪化させやすい情報として最も重要なのはどれか
  • A:正期産で出生体重が3,100gである
  • B:授乳間隔が空き、体重減少がやや大きい
  • C:体温が安定し、呼吸状態も落ち着いている
  • D:機嫌の良い時間があり、泣き声もしっかりしている
✅ 正解・解説を見る正解:B:授乳間隔が空き、体重減少がやや大きい

解説:

  • A:背景情報として重要だが増悪因子そのものではない。
  • B(正解):摂取不足と脱水傾向がビリルビン排泄を妨げやすい。
  • C:安定情報で、悪化しやすさの説明になりにくい。
  • D:安定して見えても哺乳量不足があれば悪化し得るので観察は継続する。
Q2. 光線療法中、優先して評価する組み合わせとして適切なのはどれか
  • A:皮膚色の印象と抱っこの回数を中心に見る
  • B:睡眠時間と啼泣回数を中心に見る
  • C:体温と哺乳量・排泄を中心に見る
  • D:面会時間と家族の不安の程度を中心に見る
✅ 正解・解説を見る正解:C:体温と哺乳量・排泄を中心に見る

解説:

  • A:補助情報としては使えるが、水分・体温が優先。
  • B:状態把握にはなるが、安全管理の軸ではない。
  • C(正解):不感蒸泄増加で脱水・体温変動が起きやすい。
  • D:大切だが、まずは効果的な治療を目指す。
Q3. 退院後の受診目安として家族に伝える内容で適切なのはどれか
  • A:黄色みが残る限り、毎日受診するよう勧める
  • B:白っぽい便や、急な哺乳不良・傾眠傾向は連絡する
  • C:泣き声が大きいほど、黄疸は軽いと説明する
  • D:ミルクを増やせば、黄疸は必ず治ると説明する
✅ 正解・解説を見る正解:B:白っぽい便や、急な哺乳不良・傾眠傾向は連絡する

解説:

  • A:過剰受診につながりやすい。
  • B(正解):便色の異常や反応性低下は早めの評価が必要。
  • C:泣き声だけで重症度は決まらない。
  • D:一律の増量は不適切で発見が遅れる可能性がある。
Q4. 核黄疸を疑い、緊急性が高い所見はどれか
  • A:高音啼泣が続き、反り返りがみられる
  • B:授乳後に眠りやすいが、起こすと泣く
  • C:黄疸が顔面中心で、四肢は目立たない
  • D:尿が薄く、体温も安定している
✅ 正解・解説を見る正解:A:高音啼泣が続き、反り返りがみられる

解説:

  • A(正解):神経症状は重症化のサイン。
  • B:紛らわしいため、反応性の推移を追加評価する。
  • C:部位だけでは緊急性判断になりにくい。
  • D:安定情報で緊急性は低い。
Q5. この症例で看護師が優先して整える方針として適切なのはどれか
  • A:不安の傾聴を先に行い、観察は後でまとめる
  • B:環境を整え、体温と排泄を軸に安定化を図る
  • C:よくある黄疸なので、数値は次回採血まで見ない
  • D:眠っているなら刺激せず、授乳回数は増やさない
✅ 正解・解説を見る正解:B:環境を整え、体温と排泄を軸に安定化を図る

解説:

  • A:優先順位が逆転し、見逃しにつながる可能性がある。
  • B(正解):安全と治療継続を土台に家族支援へつなぐ。
  • C:経過変化を取り逃がしやすい。
  • D:哺乳量不足を助長し、悪化しやすい。
看護の落とし穴:季節の変わり目は授乳間隔が空いても「そのうち戻る」と判断され、体重減少と黄疸増悪が連鎖しやすい。

◆ あひるのひとこと

黄疸は色だけで終わらせず、飲む・出る・反応に戻すと安全に判断できます。

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おわり。

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