節分〜冬の時期は、豆や小さな食品・小物が原因の誤嚥・誤飲が増えやすい季節です。今週は「初動」「観察」「家族支援」を症例でまとめます。
◆ 症例
2歳。節分の豆を食べていて突然むせた。むせ込みは落ち着いたが、咳が続き、時々ゼーゼーする。顔色は保たれているが、家族は不安が強い。
◆ 総合問題(5問)
第1問:この症例で最も優先して確認したいのはどれか。
- A:便の回数と性状を聞く
- B:外出歴と接触歴を聞く
- C:呼吸の様子を評価する
- D:好き嫌いの傾向を聞く
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正解:C:呼吸の様子を評価する
解説:気道異物が疑われる場面では、呼吸状態の評価が最優先です。呼吸努力や喘鳴、チアノーゼの有無などが緊急度判断に直結します。
A・B・D:参考情報にはなりますが、優先度は下がります。
第2問:気道異物(誤嚥)を疑う観察として最も適切なのはどれか。
- A:呼吸音に左右差がある
- B:鼻水が水っぽく続く
- C:食後に眠そうになる
- D:微熱が続いている
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正解:A:呼吸音に左右差がある
解説:気道異物は局所の換気低下を起こし、片側の呼吸音低下や局所喘鳴など左右差が手がかりになります。
B・C・D:単独では決め手になりにくく、経過と全身状態で判断します。
第3問:家族への説明として最も適切なのはどれか。
- A:水分を飲ませて流し込む
- B:指で口の中を探って取る
- C:座って食べて見守りをする
- D:動きながら食べさせる
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正解:C:座って食べて見守りをする
解説:窒息予防は「危険な食材・小物を避ける」「座って食べる」「見守り」が基本です。
A:誤嚥を悪化させる危険があります。
B:見えていない異物を探ると押し込む危険があります。
D:動きながらの飲食はリスクが上がります。
第4問:誤飲(異物摂取)が疑われるときの初期対応として最も適切なのはどれか。
- A:のどを刺激して吐かせる
- B:内容を確認し、受診につなげる
- C:水を飲ませて押し流す
- D:下剤で出すようにする
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正解:B:内容を確認し、受診につなげる
解説:誤飲は異物の種類で緊急度が変わります。まず何を飲んだか確認し、評価につなげます。処置の可能性もあるため飲食は控えるほうが安全です。
A・C・D:自己判断で行うと危険になり得ます。
第5問:早めの評価につなげたい所見として最も適切なのはどれか。
- A:咳はあるが、元気がある
- B:機嫌が良く、食欲もある
- C:ゼーゼーが続き、浅い呼吸
- D:くしゃみが増えている
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正解:C:ゼーゼーが続き、浅い呼吸
解説:呼吸器症状が持続する場合は、気道異物の可能性を含め早めの評価が必要です。
A・B:全身状態が保たれている所見です(ただし経過で判断します)。
D:上気道症状だけでは根拠になりにくいです。
看護の落とし穴:節分は「イベント後に落ち着いたから大丈夫」となりやすく、後から続く喘鳴・左右差のある呼吸音の観察が抜けやすい点に注意です。
◆ あひるのひとこと
“その場で止まった”と“安全”は別もの。呼吸の質を見ながら、迷ったら早めに評価につなげるのが安心です。
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おわり。

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