🩺 症例
父親が進行がんで治療中。外来通院と入退院を繰り返している。小学4年の子どもは最近、腹痛を訴えて登校を渋り、成績も低下してきた。家族は「本人には詳しく話していない」と言う。◆ 総合問題(5問)
問1
看護師が最初に確認する内容として最も適切なのはどれか。- A:子どもが病気について知っている内容と、今一番心配なこと
- B:父親の化学療法レジメン名
- C:子どもの好きな教科
- D:家族の旅行計画
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正解:A:子どもが病気について知っている内容と、今一番心配なこと
解説:支援の入口は“理解と不安”の把握です。何を知り、何を怖がっているかで、説明の内容や関わり方が変わります。
B:医療側の情報ですが、子ども支援の起点ではありません。
C:関係づくりには役立ちますが最優先ではありません。
D:支援の目的から外れます。
問2
子どもへの病状説明で最も適切なのはどれか。- A:詳しい医学用語で、正確さを優先して説明する
- B:病気の話題は避け、明るい話だけをする
- C:短く正直に伝え、日常生活の見通しと相談先を示す
- D:「何も心配いらない」と断言して安心させる
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正解:C:短く正直に伝え、日常生活の見通しと相談先を示す
解説:子どもには短く具体的に、分かる範囲で正直に伝え、生活の見通し(送迎・留守番・連絡方法など)と相談先を示すことが安心につながります。
A:情報過多になりやすく、理解が追いつきにくいです。
B:不安の置き去りになりやすいです。
D:現実とズレたときに不信感につながることがあります。
問3
学校との連携について、最も適切なのはどれか。- A:家庭のことは学校に伝えないのが基本である
- B:本人の許可がなくても必ず担任へ詳細を共有する
- C:家族の同意を得て、必要最小限の情報を学校へ共有し見守り体制を整える
- D:成績が下がった場合は、まず学習塾を勧める
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正解:C:家族の同意を得て、必要最小限の情報を学校へ共有し見守り体制を整える
解説:学校は子どもの生活の場で、見守りや配慮の重要な資源です。プライバシーに配慮しつつ、同意のもと必要最小限を共有し、体調不良時の対応などを整えます。
A:支援機会を失いやすいです。
B:同意なく詳細共有は慎重さが必要です。
D:根本(不安・生活の揺れ)への支援になりにくいです。
問4
子どもの不安を軽くする支援として適切なのはどれか。- A:「強くなろう」と励まし、感情表出は控えさせる
- B:質問してよいことを伝え、話せる大人(相談先)を具体化する
- C:不安になるので、入院や通院の予定は伝えない
- D:子どもが泣くまで病気の話題を続ける
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正解:B:質問してよいことを伝え、話せる大人(相談先)を具体化する
解説:「聞いていい」「話していい」が保証され、相談先が具体化すると不安が下がります。
A:感情を抑え込みやすいです。
C:情報の空白が不安を増やします。
D:圧になり逆効果になることがあります。
問5
早急に追加支援(専門職連携など)を検討すべきサインとして最も適切なのはどれか。- A:一時的に成績が下がった
- B:行事が近くて少し落ち着かない
- C:腹痛が続き、睡眠が乱れ、希死念慮を示す発言がある
- D:いつもより静かだが、食事はとれている
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正解:C:腹痛が続き、睡眠が乱れ、希死念慮を示す発言がある
解説:身体症状の持続や睡眠障害に加え、希死念慮の示唆は緊急性が高く、速やかに専門職(医師・心理職・学校・地域資源)と連携して安全確保を図ります。
A:単独では緊急性の判断材料として弱く、背景評価が必要です。
B:一時的な揺れの範囲に入ることが多いです。
D:見えにくい不安が隠れていることもあるため、経過観察と声かけが重要です。
看護の落とし穴:年度末は“がんばりで乗り切れているように見える”時ほど、子どものサインが深いところに隠れやすい。
◆ あひるのひとこと
子ども支援は「話していい場所」を作ることから。小さな見通しが、明日の安心になります。📚 参考図書
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