腹痛・嘔吐が増える時期は、緊急度の高い腹症が埋もれやすいです。症例で鑑別と初期対応をまとめます。
症例
2歳。突然泣いて腹を抱えるような仕草を繰り返し、しばらくすると落ち着く。嘔吐あり。頻脈気味。
Q1. 腸重積を疑う痛みの特徴はどれか
- A:右下腹部の持続痛が徐々に増悪
- B:強く痛がって泣き、落ち着く時間を挟む
- C:食後のみ軽い痛み
- D:痛みはない
✅ 正解・解説を見る
正解:B:強く痛がって泣き、落ち着く時間を挟む
解説:
- A:虫垂炎に合う。
- B(正解):疝痛の間欠性が典型。
- C:典型像ではない。
- D:典型像ではない。
Q2. 初期対応として適切なのはどれか
- A:飲水は自由
- B:NPOとして状態を評価
- C:止痢薬を開始
- D:食事を少量で再開
✅ 正解・解説を見る
正解:B:NPOとして状態を評価
解説:
- A:誤嚥/増悪リスク。
- B(正解):嘔吐・手技を想定し安全側に寄せる。
- C:原因治療にならない。
- D:状況によって危険。
Q3. 虫垂炎で重症化を疑う所見はどれか
- A:反跳痛がはっきりする
- B:軽い食欲低下のみ
- C:便秘のみ
- D:笑って会話できる
✅ 正解・解説を見る
正解:A:反跳痛がはっきりする
解説:
- A(正解):腹膜刺激症状が手がかり。
- B:非特異的。
- C:単独では決めにくい。
- D:機嫌だけで否定できない。
Q4. 整復後に優先して観察するのはどれか
- A:痛み評価は不要
- B:腹痛・膨満・嘔吐とバイタル変化
- C:飲水を必ず禁止
- D:すぐ通常食開始
✅ 正解・解説を見る
正解:B:腹痛・膨満・嘔吐とバイタル変化
解説:
- A:見逃しにつながる。
- B(正解):再発や合併症を想定する。
- C:一律ではない。
- D:状態で調整。
Q5. ショックを疑う所見はどれか
- A:泣いている
- B:頻脈・末梢冷感・CRT延長
- C:食後の腹痛
- D:軽い膨満
✅ 正解・解説を見る
正解:B:頻脈・末梢冷感・CRT延長
解説:
- A:客観所見と合わせて判断。
- B(正解):循環不全サインは最優先。
- C:緊急度は決めにくい。
- D:単独では決めにくい。
看護の落とし穴:機嫌の良い時間に安心してしまい、末梢循環と腹膜刺激の評価が薄くなりやすい。
◆ あひるのひとこと
腹痛は“腹”と“循環”の両方を見ると、判断が一段上がります。
📚 参考図書
おわり。
コメント