小児・新生児ケアの基礎整理:小児急性腹症(腸重積・虫垂炎)の鑑別と初期対応|今週のまとめ(症例+5問)

腹痛・嘔吐が増える時期は、緊急度の高い腹症が埋もれやすいです。症例で鑑別と初期対応をまとめます。

症例

2歳。突然泣いて腹を抱えるような仕草を繰り返し、しばらくすると落ち着く。嘔吐あり。頻脈気味。

Q1. 腸重積を疑う痛みの特徴はどれか
  • A:右下腹部の持続痛が徐々に増悪
  • B:強く痛がって泣き、落ち着く時間を挟む
  • C:食後のみ軽い痛み
  • D:痛みはない
✅ 正解・解説を見る正解:B:強く痛がって泣き、落ち着く時間を挟む

解説:
  • A:虫垂炎に合う。
  • B(正解):疝痛の間欠性が典型。
  • C:典型像ではない。
  • D:典型像ではない。
Q2. 初期対応として適切なのはどれか
  • A:飲水は自由
  • B:NPOとして状態を評価
  • C:止痢薬を開始
  • D:食事を少量で再開
✅ 正解・解説を見る正解:B:NPOとして状態を評価

解説:
  • A:誤嚥/増悪リスク。
  • B(正解):嘔吐・手技を想定し安全側に寄せる。
  • C:原因治療にならない。
  • D:状況によって危険。
Q3. 虫垂炎で重症化を疑う所見はどれか
  • A:反跳痛がはっきりする
  • B:軽い食欲低下のみ
  • C:便秘のみ
  • D:笑って会話できる
✅ 正解・解説を見る正解:A:反跳痛がはっきりする

解説:
  • A(正解):腹膜刺激症状が手がかり。
  • B:非特異的。
  • C:単独では決めにくい。
  • D:機嫌だけで否定できない。
Q4. 整復後に優先して観察するのはどれか
  • A:痛み評価は不要
  • B:腹痛・膨満・嘔吐とバイタル変化
  • C:飲水を必ず禁止
  • D:すぐ通常食開始
✅ 正解・解説を見る正解:B:腹痛・膨満・嘔吐とバイタル変化

解説:
  • A:見逃しにつながる。
  • B(正解):再発や合併症を想定する。
  • C:一律ではない。
  • D:状態で調整。
Q5. ショックを疑う所見はどれか
  • A:泣いている
  • B:頻脈・末梢冷感・CRT延長
  • C:食後の腹痛
  • D:軽い膨満
✅ 正解・解説を見る正解:B:頻脈・末梢冷感・CRT延長

解説:
  • A:客観所見と合わせて判断。
  • B(正解):循環不全サインは最優先。
  • C:緊急度は決めにくい。
  • D:単独では決めにくい。
看護の落とし穴:機嫌の良い時間に安心してしまい、末梢循環と腹膜刺激の評価が薄くなりやすい。

◆ あひるのひとこと

腹痛は“腹”と“循環”の両方を見ると、判断が一段上がります。

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おわり。

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