【復習用】呼吸器 一般20問|YouTube翌日 深掘り解説(問題つき)

まずはYouTubeの聞き流し動画はこちら(リンクを貼ってください):【2026年最新版】呼吸器で差がつくのはここ|看護師国家試験 一般20問・一問一答

今回は、看護師国家試験の呼吸器分野から、一般レベルの問題を二十問用意しました。必修だけでは届かないところを、最後にもう一段仕上げるための内容です。似た選択肢で迷いやすいポイントを中心に、判断の決め手を短く整理していきます。

このページは、YouTubeで学習した翌日の夜に、復習として“読みで整理”できるように作った深掘り記事です。まずは答えを見ずに解いてから、各問の「解答・解説を見る」を開いて答え合わせしてください。


このページの使い方(おすすめ)

  1. 問題を読む(先に自分で答えを決める)
  2. 答え合わせは、各問の下の「解答・解説を見る」を開く
  3. 最後に答えだけ一覧で2周目チェック

※この記事の問題は国家試験の傾向を参考にしたオリジナル問題です。内容の正確性には配慮していますが、学習は教科書・過去問集と併用してください。


第1問

動脈血ガスが pH7.35、PaCO2 62mmHg、HCO3- 34mEq/L のとき、最も適切な解釈はどれか。

A 急性呼吸性アシドーシス
B 慢性呼吸性アシドーシス
C 代謝性アシドーシス
D 代謝性アルカローシス

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正解:B

PaCO2上昇に対してHCO3-が上がっており、腎で代償が進んだ呼吸性アシドーシスと判断します。急性ならHCO3-は上がりにくいのが決め手です。pHが大きく崩れていない点も慢性を示唆します。

深掘り:まず「PaCO2↑=呼吸性」を固定します。そのうえでHCO3-が上がっていれば腎代償が進んでいると整理でき、急性より慢性を選びやすくなります。pHが“ぎりぎり正常域に近い”ことも、代償が進んでいる判断の後押しになります。

第2問

COPDの急性増悪でSpO2 84%の患者に酸素投与を開始する。最も適切な開始方法はどれか。

A リザーバ付マスクで開始
B 酸素は行わず経過観察
C まず高流量でSpO2 100%へ
D 鼻カニューラ低流量で開始

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正解:D

CO2貯留がある患者では、急に高濃度酸素にすると換気が低下しやすいです。まず低流量で開始し、SpO2と意識、必要なら血液ガスでCO2を確認します。目標は正常化より安全な酸素化です。

深掘り:この問題は「酸素を上げる」より「上げ方(急に高濃度にしない)」がポイントです。低流量で開始し、目標はSpO2 88〜92%を目安に、意識状態や呼吸の変化もセットで見ながら調整します。数字が上がっても傾眠などが出るなら、CO2貯留を疑って評価を見直します。

第3問

術後に突然の呼吸困難と胸痛が出現し、頻呼吸で不安が強い。肺塞栓が疑われるとき、看護師の初期対応で最も適切なのはどれか。

A 酸素投与し緊急報告する
B 歩行して血流を促す
C 下肢マッサージを行う
D 水分を多めに飲ませる

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正解:A

肺塞栓は急変につながるため、酸素化と循環の確保を優先し、速やかに医師へ報告します。歩行やマッサージは血栓移動のリスクがあり不適切です。緊急性を見抜くのが判断軸です。

深掘り:「疑った時点で緊急度が高い」タイプの問題です。まずは酸素投与と速やかな報告で、酸素化と循環の悪化に備えるのが優先になります。血栓を動かす可能性がある行為(歩行・マッサージ)は、選びたくなるほど逆に危険と整理しておくと迷いにくいです。

第4問

発熱と膿性痰があり細菌性肺炎が疑われる。抗菌薬開始前に優先して行うべき検体採取はどれか。

A 便培養
B 尿一般検査
C 喀痰培養
D 咽頭ぬぐい液

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正解:C

抗菌薬投与後は培養結果が出にくくなるため、開始前の喀痰培養が重要です。原因菌推定と薬剤選択につながります。

深掘り:ここは「検査の順番」を問う整理問題です。抗菌薬を始めてしまうと培養が当たりにくくなるので、投与前に喀痰培養を優先する、と一本線で覚えると強いです。「原因菌を推定して薬を選ぶため」という目的まで言えると選択肢が揺れません。

第5問

胸腔ドレーン管理で異常を示す所見はどれか。

A 排液量が徐々に減少
B 水封室で持続的な泡立ち
C 排液が淡血性から漿液性
D 呼吸で水面が上下

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正解:B

持続的な泡立ちはエアリークを示唆し、接続部の緩みや肺からの空気漏れを疑います。呼吸で水面が上下する所見は呼吸性変動として見られることがあります。異常の見分けが決め手です。

深掘り:水封室は「泡立ちが“持続”しているか」で整理します。呼吸で水面が上下するのは呼吸性変動として見られることがあり、異常と決めつけないのがポイントです。逆に、持続泡立ちはエアリークの合図として、接続部や空気漏れの可能性を考える流れにします。

第6問

喘息でSABA吸入薬と吸入ステロイド薬を併用している。使用順として適切なのはどれか。

A SABA吸入薬を先に使う
B どちらからでも同じ
C 吸入ステロイドを先に使う
D 同時に吸って時間短縮する

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正解:A

先に気管支拡張薬で気道を開いてからステロイドを吸入すると薬剤が届きやすいです。順番は効果に差が出るポイントです。吸入ステロイドの後はうがいも押さえておきましょう。

深掘り:順番は「まず通り道を作る」と整理すると簡単です。先にSABAで気道を開けてからステロイドを吸うと、届きやすくなるイメージで押さえます。あわせて、ステロイド吸入後のうがいまで一連の流れとして覚えると、実践と試験がつながります。

第7問

緊張性気胸を疑う所見として最も適切なのはどれか。

A 痰が増えて湿性咳嗽
B 体温上昇と悪寒
C 呼吸音の左右差のみ
D 血圧低下と頸静脈怒張

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正解:D

緊張性気胸は縦隔偏位により静脈還流が障害され、ショック所見が出ます。呼吸音の左右差だけでは単純気胸でも起こり得ます。循環破綻の有無が判断の決め手です。

深掘り:この問題は「呼吸の所見」だけで止めないのがコツです。緊張性気胸は循環まで巻き込んでショック所見が出るので、血圧低下や頸静脈怒張が“決め手”になります。左右差だけなら単純気胸でも起こり得る、と一段深く整理すると選びやすいです。

第8問

人工呼吸器管理中の患者で人工呼吸器関連肺炎(VAP)を予防するためのケアとして適切なのはどれか。

A 完全仰臥位を保つ
B 口腔ケアは不要とする
C 上体を30度以上挙上する
D 水分投与を増やして痰を薄める

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正解:C

上体挙上は胃内容の逆流と誤嚥リスクを下げ、VAPの予防につながります。口腔ケアも重要ですが、まず体位でリスクを減らすのが実践的です。予防の優先順位が差になります。

深掘り:VAPは「誤嚥リスクを下げる」が中心の整理になります。上体挙上は、逆流と誤嚥の入口を減らす基本ケアとして選びやすいです。加えて口腔ケアも予防として重要なので、体位とあわせて行う、とセットで押さえると理解が安定します。

第9問

左側に大量胸水があり呼吸困難が強い。酸素化を改善しやすい体位はどれか。

A 右側臥位で健側を下にする
B 左側臥位で患側を下にする
C 腹臥位で安静にする
D ファーラー位のみ

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正解:A

換気が保たれている健側を下にして血流を集めると、換気血流比が整いやすいです。患側を下にすると換気の悪い肺に血流が集まりやすく不利になります。理由まで言えると強いです。

深掘り:体位は「良い肺を下に」と整理します。換気が保たれている側に血流が集まると、換気血流比が整いやすく酸素化に有利です。患側を下にすると“換気の悪い側に血流が寄る”形になりやすい、と反対までセットで覚えると迷いません。

第10問

結核が疑われる患者への感染対策として適切なのはどれか。

A N95を着用し陰圧室を優先
B サージカルマスクのみで対応
C 接触予防策のみで対応
D 個室不要で同室可

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正解:A

結核は空気感染のため、陰圧室とN95が基本となります。サージカルマスクは飛沫対策であり、空気感染には不十分です。感染経路の把握が重要です。

深掘り:結核は「空気感染」と決め打ちで整理します。空気感染なら、陰圧室とN95が基本で、サージカルマスクだけでは足りないという流れになります。感染経路(空気・飛沫・接触)をまず確定させると、対策の選択が一気に楽になります。

第11問

COPD患者に酸素投与中、悪化を示す所見として最も注意すべきものはどれか。

A SpO2が90%に上がる
B 痰が出やすくなる
C 傾眠が出現する
D 呼吸数がやや低下

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正解:C

CO2貯留が進むと頭痛や傾眠など意識変化が出ます。SpO2上昇だけで安心せず、意識と呼吸パターンを併せて判断します。数字だけを見ないのがポイントです。

深掘り:この問題は「SpO2が上がった=良くなった」と思わせるのが引っかけです。CO2貯留は意識変化として現れやすいので、傾眠は“最優先で拾う危険サイン”として整理します。酸素投与中はSpO2だけでなく、意識や呼吸の変化も含めて一体で評価します。

第12問

腹部手術後の無気肺予防として、深呼吸や咳嗽を促す前に優先して行うべきことはどれか。

A 飲水を増やす
B 室温を下げて眠りを促す
C まず離床を禁止する
D 疼痛を評価し鎮痛を調整する

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正解:D

痛みが強いと深呼吸や咳嗽ができず、無気肺リスクが上がります。鎮痛を整えたうえで呼吸理学療法を行うのが効果的です。

深掘り:無気肺予防は「深呼吸・咳嗽を“やれる状態”を作る」と整理します。痛みが強いままだと、やり方を説明しても実行できず効果が出にくいので、先に疼痛評価と鎮痛調整を置く流れが自然です。準備が整ってから呼吸介入、という順番が得点につながります。

第13問

呼吸困難に加えて全身のじんましんと嗄声がある。最優先の対応として適切なのはどれか。

A 温罨法でリラックス
B アドレナリン筋注
C 抗菌薬投与準備
D 利尿薬の準備

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正解:B

皮膚症状と上気道症状を伴う呼吸困難はアナフィラキシーを疑い、アドレナリン筋注が最優先です。喘息発作と見分けにくい場面があるのがひっかけです。気道閉塞の進行を止める判断が重要です。

深掘り:「呼吸困難+じんましん+嗄声」は、喘息よりもアナフィラキシーを疑うセットとして整理します。嗄声は上気道の腫れを連想しやすく、進行すると危険なので“最優先”がブレないようにします。皮膚症状がある呼吸困難では、まずアドレナリン筋注に結びつけると判断が安定します。

第14問

SpO2が急に85%と表示されたが、患者は会話可能で呼吸困難も強くない。まず行うべき対応はどれか。

A 手を温め別部位で再測定する
B ただちに高濃度酸素へ変更
C モニターは無視して記録しない
D すぐに歩行させて評価する

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正解:A

末梢冷感や測定部位の問題でSpO2が低く出ることがあります。まずエラーやノイズを除外し、再測定しながら臨床症状と合わせて判断します。数字だけで動かないのがポイントです。

深掘り:この問題は「表示の信頼性を確認する」が第一段階です。会話ができて症状が強くないなら、まず末梢冷感や装着不良などの影響を疑い、手を温めたり部位を変えて再測定します。モニター値と臨床症状を突き合わせる癖がつくと、不要な介入も見逃しも減らせます。

第15問

肺切除後に胸腔ドレーンの泡立ちが急に増え、皮下気腫も出現した。最も適切な対応はどれか。

A 排液ボトルを高く上げる
B 一時的にクランプする
C 接続を保ち緊急報告する
D ドレーンを抜去する

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正解:C

突然のエアリーク増加は重篤な合併症の可能性があり、接続を保ったまま速やかに報告します。安易なクランプや抜去は気胸悪化のリスクがあります。安全性と緊急性が判断軸です。

深掘り:「急に増えた泡立ち」と「皮下気腫」は、いつもより重い変化として捉えるのがポイントです。こういうときほどドレーンをいじりたくなりますが、基本は接続を保って緊急報告し、安全側に寄せます。クランプや抜去は悪化のリスクがあるため、選択肢としては避ける方向で整理します。

第16問

NPPVの適応として不適切なのはどれか。

A COPD急性増悪
B 心原性肺水腫
C 軽度の呼吸困難
D 意識低下が強い患者

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正解:D

NPPVは自発呼吸と気道防御が前提で、意識低下が強いと誤嚥や窒息のリスクが高いです。適応だけでなく禁忌を押さえると差がつきます。安全に使える条件の見極めが決め手です。

深掘り:NPPVは「装着できるか」だけでなく「安全に保てるか」で整理します。自発呼吸と気道防御が前提なので、意識低下が強いとリスクが高く不適切になります。適応を並べて覚えるより、前提条件(意識・気道防御)をまず確認する流れにすると判断が速くなります。

第17問

ピークフロー自己測定で、自己最良値の48%だった。最も適切な対応はどれか。

A 運動して気分転換する
B 救急受診する
C 翌朝まで様子を見る
D 吸入ステロイドだけ増量する

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正解:B

自己最良値の半分前後は重症域で、速やかな対応が必要です。行動計画に沿って救急受診や緊急連絡を行います。数値で行動が変わる点がポイントです。

深掘り:ピークフローは「数値に応じて行動が変わる」と整理します。自己最良値の半分前後なら“様子見”ではなく、早めに受診へつなげる方向です。「増量して待つ」より「受診して評価する」が安全側、という判断の軸を持つと選びやすくなります。

第18問

気管吸引で低酸素を防ぐために最も適切なのはどれか。

A 吸引圧を最大にする
B 吸引時間を30秒以上にする
C 吸引前に酸素化を整える
D 吸引中は会話で安心させる

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正解:C

吸引は一時的に換気と酸素化を落としやすいので、事前の酸素化と短時間での実施が基本です。長時間吸引や高圧は粘膜損傷や低酸素のリスクが高まります。手順の安全性が重要です。

深掘り:吸引は「やるほど酸素化が落ちやすい手技」と整理しておくと判断が安定します。だからこそ、吸引前に酸素化を整え、短時間で終える流れが基本になります。圧を上げる・時間を延ばす方向はリスクが増える、と逆方向までセットで覚えると迷いません。

第19問

在宅酸素療法の安全指導として適切なのはどれか。

A 鼻周囲にワセリンを塗る
B ストーブの近くで使用する
C 加湿のために火のそばで湯を沸かす
D 油性製品を避け火気から離す

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正解:D

酸素は支燃性があり、火気の近くは危険です。油性製品は燃えやすくリスクを高めるため避けます。火だけでなく生活用品まで含めた指導がポイントです。

深掘り:在宅酸素は「火気」と「油性製品」の2点セットで整理します。ストーブなどの火気だけでなく、油性のものがあると危険が増える、という視点まで含めると選択肢に強くなります。生活の具体場面に落とすほど、判断がブレにくい問題です。

第20問

肺炎患者で呼吸数32回、収縮期血圧88、意識がぼんやりしてきた。最も適切な対応はどれか。

A 水分摂取を促して様子を見る
B 緊急連絡しショック対応する
C 歩行して痰を出す
D まず食事量を増やす

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正解:B

頻呼吸、低血圧、意識変化は敗血症やショックを疑う危険サインです。経過観察や生活指導より、医師へ速やかに報告し、循環管理を優先します。緊急度の見極めが重要になります。

深掘り:この問題は「危険サインがそろっているか」を見抜く整理です。呼吸数増加・低血圧・意識変化がそろったら、様子見や生活指導ではなく、緊急連絡してショック対応へつなげます。迷ったときほど“緊急度の高い所見があるか”を先に確認すると判断が速くなります。


答えだけ一覧(2周目用)

第1問B/第2問D/第3問A/第4問C/第5問B/第6問A/第7問D/第8問C/第9問A/第10問A/第11問C/第12問D/第13問B/第14問A/第15問C/第16問D/第17問B/第18問C/第19問D/第20問B


まとめ

お疲れさまでした。今回は、数値の読み方(動脈血ガス、SpO2、ピークフロー)と、急変の見抜き(肺塞栓、緊張性気胸、ショック疑い)、さらに呼吸ケアの基本(胸腔ドレーン、VAP予防、吸引、在宅酸素)を中心に、判断の決め手を整理しました。迷ったところこそ伸びしろなので、選択肢の違いを言葉で説明できるまで、もう一段仕上げていきましょう。

おわり。

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