まずはYouTubeの聞き流し動画はこちら:【2026年最新版】消化器×腎・泌尿器 本番形式10問|看護師国家試験 一問一答
今回は、消化器と腎泌尿器で頻出の判断ポイントを10問に整理しました。症状やバイタルサインの変化から優先順位を決める問題を中心に、翌日に読み返して復習できる形に整えています。
このページは、YouTubeで学習した翌日の夜に、復習として“読みで整理”できるように作った深掘り記事です。まずは答えを見ずに解いてから、各問の「解答・解説を見る」を開いて答え合わせしてください。
このページの使い方(おすすめ)
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※この記事の問題は国家試験の傾向を参考にしたオリジナル問題です。内容の正確性には配慮していますが、学習は教科書・過去問集と併用してください。
第1問
胃全摘後、食後20分で動悸、冷汗、腹鳴と下痢が出現する。最も適切な生活指導はどれか。
A 少量頻回食にする
B 食後に甘い飲料をとる
C 食事は早食いする
D 食後すぐ歩く
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正解:A
食後早期の動悸、冷汗、下痢はダンピング症候群を疑います。1回量を減らして回数を増やすと、症状が出にくくなります。
深掘り:「胃全摘後」「食後20分」「動悸・冷汗(自律神経症状)+腹鳴・下痢(消化器症状)」は、早期ダンピング症候群を疑う組み合わせとして整理しておきましょう。国試では、原因の細部よりもまず“典型の時間経過”を押さえ、生活指導の軸につなげることが大切です。生活指導の中心は「1回量を減らし、回数を増やす」です。急速な小腸流入を避けることで症状が出にくくなります。甘い飲料は症状を誘発しやすい方向なので選びにくく、早食いも同様に不利です。まずは「少量頻回食」を軸に即答できる形にしておきましょう。
第2問
吐血で来院し、顔面蒼白で冷汗がある。血圧88/54、脈拍120、SpO2 96%。最優先の対応はどれか。
A 口から水分摂取を促す
B 末梢静脈路を確保する
C 腹部を温めて安静にする
D 胃酸分泌を抑える薬を内服する
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正解:B
出血が疑われ、血圧低下と頻脈があるため、循環の立て直しが優先です。末梢静脈路確保は補液や輸血など次の対応に直結します。
深掘り:吐血に加えて「低血圧(88/54)」「頻脈(120)」「顔面蒼白・冷汗」は循環不全を疑う所見です。SpO2が保たれていても、優先順位は“循環の安定化”になります。国試の優先順位問題は、生命に直結する異常を拾い、次の医療行為につながる行動を選ぶ形で整理します。末梢静脈路を確保すれば、補液・輸血・薬剤投与・採血など次の対応に直結し、時間ロスを減らせます。経口摂取や内服、温罨法だけでは循環の立て直しにつながりにくいので選びにくい、という整理で押さえておきましょう。
第3問
大腸内視鏡後、強い腹痛が持続し、板状硬と冷汗がある。最も適切な対応はどれか。
A 歩行してガスを出す
B 排便を促して様子を見る
C 鎮痛薬を内服して帰宅する
D 絶飲食として緊急報告する
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正解:D
穿孔や腹膜炎が疑われ、早急な連携が必要な所見です。まず絶飲食として悪化を防ぎ、速やかに報告して評価と治療につなげます。
深掘り:内視鏡後は軽い腹満感が出ることもありますが、「強い腹痛が持続」「板状硬」「冷汗」は“様子見より先に合併症を疑う”サインとして整理します。国試では、検査・処置後に想定外の強い症状が続く場合、合併症を念頭に置いて、まず摂取を止め(絶飲食)、緊急報告で評価につなげる選択が基本になります。歩行や排便を促すのは軽い腹部不快の範囲なら候補になり得ますが、この所見では優先しません。「検査後+強い持続痛+板状硬(+冷汗)」は見逃さない形で固定しておきましょう。
第4問
中心静脈栄養を開始した。代謝性合併症の早期発見で優先して観察するのはどれか。
A 体温
B 血糖
C 便性状
D 腸蠕動音
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正解:B
中心静脈栄養では高血糖など代謝性の変化が起こりやすいです。開始直後ほど変動を拾いやすいので、血糖を優先して確認します。
深掘り:中心静脈栄養は糖負荷が大きく、開始後に血糖が変動しやすい点を押さえます。設問が「代謝性合併症の早期発見」なので、数値で変化を把握でき、かつ早期に異常が出やすい項目を優先します。体温は感染評価として重要ですが、ここでは“代謝性”を問われているため優先度が下がります。便性状や腸蠕動音は消化管機能の観察として意味はあるものの、開始直後の代謝異常を拾う観察としては直結しにくい、という整理で覚えておきましょう。
第5問
潰瘍性大腸炎で増悪が疑われる。受診を勧める所見として最も適切なのはどれか。
A 食欲が少し落ちた
B 腹痛はあるが便回数は変わらない
C 粘血便が増え回数も増加
D 便回数は増えたが血液は混じらない
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正解:C
粘血便の増加と回数増加は活動性が上がっているサインになりやすいです。便の変化がはっきりしているときは、早めの評価につなげます。
深掘り:増悪の評価は「便回数」と「便の性状(血液・粘液)」をセットで整理します。この問題は“受診を勧める”がポイントなので、軽い不調よりも活動性上昇を示す変化が明確な所見を選びます。粘血便が増え、便回数も増えるのは、変化がはっきりしていて増悪を疑いやすい所見です。食欲低下は非特異的で、腹痛のみや便回数増加のみでは決め手になりにくい、という比較で押さえておきましょう。
第6問
右側腹部から鼠径部に放散する疝痛があり、血尿がみられる。尿路結石が疑われるとき、最も適切な対応はどれか。
A 下肢をマッサージする
B 尿量を減らすため水分を控える
C 尿をこして結石を回収する
D 痛みが軽ければ運動する
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正解:C
結石が疑われるときは、排出された結石の確認が治療方針に役立ちます。尿をこして回収できるように準備しておくと対応がスムーズです。
深掘り:「疝痛」「鼠径部への放散」「血尿」は尿路結石を疑う典型所見として整理します。ここでの対応は、症状の観察だけでなく、治療方針に役立つ行動を押さえるのがポイントです。尿をこして結石を回収できれば、結石の有無確認につながり、その後の対応が進めやすくなります。水分を控えるのは尿量が減って排石の妨げになり得る方向で、下肢マッサージは目的に合いません。運動は状況により痛みが増すこともあり一般化しにくいので、国試ではCが最も選びやすい整理になります。
第7問
72歳。血液透析中。前回の透析を受けていない。全身倦怠感としびれを訴え、脈拍54、血圧168/92。心電図でT波の増高、カリウム6.8mEq/L。看護師の最優先行動はどれか。
A 経口で水分摂取を促す
B 安静にして次回透析まで待つ
C カリウムを含む食事を勧める
D 医師へ緊急報告し対応を準備する
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正解:D
高カリウム血症が疑われ、心電図変化もあるため不整脈の危険が高い状況です。速やかな報告と治療準備が最優先になります。
深掘り:透析を受けていない状況で「しびれ」「徐脈」「心電図変化(T波の増高)」「K 6.8mEq/L」がそろうと、高カリウム血症による不整脈リスクを最優先に考える問題になります。国試では、原因の説明よりもまず“緊急対応につなげる行動”を選ぶのが基本です。ここでは医師へ緊急報告し、治療(緊急の対応)に備えることが最優先になります。水分摂取や次回透析まで待つは先送りになり不適切で、カリウム摂取を勧めるのは逆方向です。「透析欠席+しびれ/徐脈+心電図変化」=高カリウム血症を疑い、緊急報告、の型で押さえておきましょう。
第8問
アミノグリコシド系抗菌薬を投与中である。腎障害を疑い、優先して確認するのはどれか。
A 血清クレアチニン
B 血清カルシウム
C AST
D CRP
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正解:A
腎毒性が問題になりやすい薬剤では、腎機能の変化を早期に拾うことが重要です。血清クレアチニンは推移を追いやすい指標になります。
深掘り:薬剤の副作用問題は「薬剤名→起こりやすい障害→確認する検査」をセットで整理します。この設問は“腎障害を疑うときの優先項目”なので、腎機能の推移が追いやすい指標を選びます。血清クレアチニンは腎機能評価に直結し、変化を追いやすい項目です。ASTは肝機能、CRPは炎症、血清カルシウムはここで最優先の観察項目としては選びにくい、という比較で押さえておきましょう。
第9問
慢性腎不全で高カリウム血症の再発予防が課題である。控えるよう助言する食品はどれか。
A 白米
B バナナ
C 食パン
D りんご
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正解:B
高カリウム血症の予防では、カリウムの多い食品を意識して調整します。果物の中ではバナナが代表例として挙がりやすいです。
深掘り:慢性腎不全ではカリウム排泄が低下しやすく、再発予防として食事の調整が課題になります。国試では、食品のなかで“カリウムが多い代表例”を選べるかが問われやすく、バナナは典型として出やすい選択肢です。白米・食パン・りんごと比較すると、バナナが「控える食品」として最も選びやすい、という形で整理しておきましょう。
第10問
52歳。糖尿病。発熱と悪寒、右腰背部痛があり、尿が濁ってにおいが強い。血圧92/58、脈拍118、呼吸数28、意識がぼんやり。最優先対応はどれか。
A 緊急連絡しショック対応を準備する
B 解熱薬を内服して帰宅する
C 腰背部を温めて安静にする
D 水分摂取を促し外来で経過を見る
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正解:A
低血圧と頻脈、呼吸数増加、意識変化が出現しており、感染による全身状態悪化が疑われます。経過観察よりも緊急連絡して循環管理を優先します。
深掘り:発熱・悪寒に加えて、右腰背部痛と尿混濁・悪臭は尿路感染を疑う所見として整理しやすいです。ここに「低血圧(92/58)」「頻脈(118)」「呼吸数増加(28)」「意識がぼんやり」が加わると、局所症状の評価よりも全身状態悪化への対応が最優先になります。国試では、原因の特定よりも先に“重症化サインを拾って優先順位を上げる”ことが問われやすいです。解熱薬内服や温罨法、外来での経過観察は、重症化サインがそろった状況では優先できません。バイタルサインと意識の変化は、最初に拾える危険サインとして固定し、緊急対応につなげる整理にしておきましょう。
答えだけ一覧(2周目用)
第1問A/第2問B/第3問D/第4問B/第5問C/第6問C/第7問D/第8問A/第9問B/第10問A
まとめ
お疲れさまでした。消化器は、術後の食後症状や内視鏡後の腹痛など「時間経過と所見の組み合わせ」で危険度を判断するのが軸になります。腎泌尿器は、検査値や心電図変化と症状を結びつけて緊急度を決め、報告と準備に直結する行動を選べるようにしておきましょう。最後に、低血圧・頻脈・呼吸数増加・意識変化は、どの分野でも最優先で拾うべき重症化サインとして固定しておくと安定します。
おわり。

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