こんにちは、あひるのマーチです。
今日は先天性心疾患に焦点を当てて、国試頻出ポイントを類題で確認します。
チアノーゼ性/非チアノーゼ性の分類、症状の見かた、看護の優先度を押さえましょう。
問題① チアノーゼ性はどれ?
次のうちチアノーゼ性先天性心疾患はどれか。
A. 心房中隔欠損症(ASD)
B. 心室中隔欠損症(VSD)
C. 動脈管開存症(PDA)
D. ファロー四徴症(TOF)
正解
D. ファロー四徴症(TOF)
解説
- 非チアノーゼ性:ASD、VSD、PDAなど(左→右短絡が主体)
- チアノーゼ性:TOF、大血管転位症(TGA)など(右→左短絡で低酸素血の全身流入)
分類を即答できるようにすることが得点のコツです。
問題② ファロー四徴症のチアノーゼ発作(Spell)で優先する看護
TOF児が啼泣後に急にチアノーゼが増悪しSpO₂が低下。看護として最も優先するのはどれか。
A. 水分制限を強める
B. 膝胸位をとらせ安静・鎮静を図る
C. ただちに経口摂取を促す
D. 深呼吸を繰り返させる
正解
B. 膝胸位をとらせ安静・鎮静を図る
解説
膝胸位で体血管抵抗が上昇し、右→左短絡が減少することで動脈血酸素化が改善します。
O₂投与・鎮静(モルヒネ)・β遮断薬・輸液などが医療処置として行われる場合もあります。
看護では「体位調整・安心させる・酸素投与」が即応の基本です。
問題③ 動脈管依存性心疾患の初期対応
出生直後からチアノーゼが強く、動脈管が閉じると循環が破綻する可能性があると判断。適切な初期対応はどれか。
A. 利尿薬を増量する
B. プロスタグランジンE1(PGE₁)持続静注を開始する
C. 高濃度酸素を長時間投与する(PGE₁は不要)
D. 経口で鎮静薬を投与する
正解
B. プロスタグランジンE1(PGE₁)持続静注を開始する
解説
動脈管依存性病変(例:肺動脈閉鎖、大動脈縮窄、左心低形成症候群など)では、PGE₁で動脈管を開存させて全身血流を維持します。
副作用で無呼吸が起こることがあるため、気道確保とモニタリングが重要です。
問題④ PDAの所見
動脈管開存症(PDA)を示唆する身体所見として適切なのはどれか。
A. 連続性機械様雑音(左鎖骨下部)
B. 収縮期のみの雑音(胸骨左縁第3肋間)
C. 著明なチアノーゼ
D. 頻脈は少ない
正解
A. 連続性機械様雑音(左鎖骨下部)
解説
PDAでは連続性機械様雑音(マシン様雑音)が特徴的で、脈圧の開大やBounding pulseもみられます。
未熟児ではイブプロフェンやインドメタシンで閉鎖を促すこともあります。
チアノーゼは通常目立たず、多くは左→右短絡です。
問題⑤ VSD児の心不全兆候と授乳支援
中等〜大欠損のVSD児で心不全兆候が出現。看護として適切なのはどれか。
A. 授乳は回数を減らして一回量を増やす
B. 高濃度Naを含む輸液で循環を確保する
C. 少量頻回授乳・高カロリー化・必要時は経管併用
D. 授乳中の発汗は問題ないため観察のみ
正解
C. 少量頻回授乳・高カロリー化・必要時は経管併用
解説
VSDでは左→右短絡が増加し、呼吸促拍・哺乳不良・発汗が生じやすくなります。
少量頻回での授乳によりエネルギー消費を減らし、必要時は経管栄養も併用して十分なカロリーを確保します。
問題⑥ 新生児のプレ/ポストダクタルSpO₂差
新生児で右手(プレダクタル)95%、足(ポストダクタル)86%。考慮すべき状態として最も適切なのはどれか。
A. 正常差で問題なし
B. 肺炎のみ
C. 持続性肺高血圧(PPHN)や動脈管を介した右→左短絡
D. 哺乳不足
正解
C. 持続性肺高血圧(PPHN)や動脈管を介した右→左短絡
解説
プレ/ポスト差が3〜5%以上ある場合は、右→左短絡の存在を示唆します。
PPHNや動脈管依存性チアノーゼ性心疾患を疑い、酸素化・循環安定化と専門治療への連携が必要です。
まとめ
- 分類(チアノーゼ性/非チアノーゼ性)を瞬時に判断できるようにする
- TOFのSpellは「膝胸位+安静・鎮静+酸素」が初期対応
- PGE₁は動脈管依存性病変の初期維持に必須(無呼吸に注意)
- PDAは連続性機械様雑音・脈圧開大
- VSD心不全は少量頻回・高カロリー・省エネ授乳
- プレ/ポスト差は右→左短絡を疑う重要所見
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