子どもが「痛い」と言ったとき、その言葉をどのように受け取っていますか。
大人であれば「0〜10でどれくらいですか?」と聞くことで痛みの程度を評価できます。しかし、子どもの場合は必ずしもそう簡単ではありません。
言葉でうまく表現できないこともありますし、「痛い」という言葉を使わないこともあります。
そのため、小児では年齢や発達段階に応じた痛みの評価が重要になります。
この記事では、看護師が知っておきたい小児の疼痛評価の基本について整理します。
子どもの痛み評価が難しい理由
子どもの痛み評価が難しい理由はいくつかあります。
- 言葉でうまく表現できない
- 痛みを「怖い」「嫌だ」など別の言葉で表現する
- 年齢によって理解力が違う
- 環境や不安によって反応が変わる
そのため、小児では「本人の訴え」だけでなく、表情や行動なども含めて痛みを評価することが大切になります。
小児でよく使われる疼痛評価スケール
小児では、年齢や発達段階に応じていくつかの評価スケールが使われます。
FACES Pain Rating Scale(FRS)
顔の表情を使って痛みを評価するスケールです。
- おおよそ3歳〜
- 顔の表情を選んでもらう
- 0〜5の数値に対応
子どもにとって理解しやすく、小児領域で広く使われています。
FLACCスケール
言葉で痛みを伝えられない子どものための評価スケールです。
- Face(表情)
- Legs(脚の動き)
- Activity(活動)
- Cry(泣き)
- Consolability(あやしやすさ)
これら5項目を観察して点数化し、痛みの程度を評価します。
子どもが「痛い」と言えないとき
子どもは必ずしも「痛い」とは言いません。
そのため、次のような変化に注意することが大切です。
- 表情の変化
- 体を動かさなくなる
- 泣き方が変わる
- 眠れない
- 食事が取れない
また、保護者の観察はとても重要です。普段の様子をよく知っている保護者の「いつもと違う」という感覚は、痛みを評価するうえで大きな手がかりになります。
痛みは「評価し続ける」ことが大切
痛みは一度評価して終わりではありません。
鎮痛薬の使用後や処置後など、状況に応じて繰り返し評価することが重要です。
小児では特に、表情や行動の変化が痛みのサインであることも少なくありません。スケールだけに頼るのではなく、子どもの様子を丁寧に観察することが大切です。
まとめ
- 子どもの痛み評価は年齢や発達に応じて考える
- FRSやFLACCなどのスケールを使う
- 表情や行動も重要な手がかりになる
- 保護者の観察も大切な情報になる
子どもの痛みは、言葉だけでは見えないこともあります。だからこそ、表情や行動などを含めて丁寧に観察することが大切です。

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