子どもの痛みを評価し、状況もある程度整理できた。
それでも、「次に何をすればいいのか」がすぐには決められず、立ち止まってしまう。そんな経験がある人も多いのではないでしょうか。
評価ができていないわけでも、対応が遅れているわけでもない。それでも迷ってしまうのは、子どもの痛みには評価とマネジメントのあいだに、もう一段階考える必要がある場面があるからです。
子どもの痛みは「評価して終わらない」
大人の痛みでは、評価から対応までが比較的一直線につながることがあります。
一方で、子どもの痛みは、出来事や環境、周囲の大人との関係性と強く結びついています。
処置への不安、状況が分からない怖さ、大人に決められているという感覚。そうした要素が重なり合い、痛みとして表現されることがあります。
そのため、痛みの強さや性質を評価できていても、「どう支えるか」がすぐに定まらない場面が生まれます。
評価とマネジメントのあいだにあるもの
評価とマネジメントのあいだには、数値や所見では捉えきれないものがあります。
- この状況は、子どもにとってどれくらい怖いのか
- 何が分からなくて不安になっているのか
- 納得できないまま進んでいないか
こうした問いは、すぐに答えが出るものではありません。
しかし、これらを考えようとする姿勢そのものが、評価からマネジメントへ進むための大切な一歩になります。
すぐに「何かしなきゃ」と思わなくていい
子どもの痛みを前にすると、「早く何か対応しなければ」と感じやすくなります。
けれど、すべての場面で即座に解決策を出す必要はありません。
話を聞くこと、一緒に状況を確認すること、そばにいること。そうした関わりが、結果的に痛みを和らげることもあります。
迷っている時間も、何もしていない時間ではありません。その時間も含めて、評価は続いています。
子どもの痛みでは、評価と支援は行き来する
子どもの痛みは、一度評価して終わるものではありません。
関わりを重ねる中で、子どもの表情や言葉が変わり、見えてくるものも変わっていきます。
評価して、関わって、また評価する。その繰り返しの中で、「どう支えるか」が少しずつ形になっていきます。
評価とマネジメントは、直線ではなく、行き来しながら進んでいくものと考えると、迷いは自然なものになります。
まとめ|立ち止まったときに大切にしたいこと
子どもの痛みを前にして迷うのは、判断ができていないからではありません。
その子の状況を丁寧に考えようとしているからこそ、立ち止まる場面が生まれます。
この子は、何を怖がっているのだろう。
何が分からなくて、不安なのだろう。
何ができるようになりたいのだろう。
答えを急がなくても大丈夫です。評価と関わりを行き来しながら、その子に合った支え方を考えていくことが、子どもの痛みのマネジメントにつながっていきます。
具体的な支え方や考え方については、痛みのマネジメントの記事で整理しています。
おわり。

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