男性は助産師になれない?日本で資格が取れない理由と現場で考えたこと

「男性は助産師になれないの?」
看護学生や医療職を目指す人から、今もよく聞かれる疑問です。

日本では現在、男性は助産師資格を取得できません。
それは差別なのか、それとも合理的な理由があるのか。

学生時代に同じ疑問を持ち、実習や現場を通して考えが大きく変わった経験から、この問題についてつらつらと書いてみます。

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助産師という職業と男性がなれない現実

助産師という職業。

妊産婦と関わり母親のケアをする。

生まれてきた赤ちゃんのケアをする。

現在の日本では男性が助産師の資格を取ることはできない。

このことについてどう思うだろうか。

学生時代に助産師を志した理由

自分は学生の頃から小児看護をやりたかった。

実はその関連で助産師をやりたいと本気で考えていた時期がある。

新しい命をこの世に迎え入れる。

そのはじめの一歩を自分の手で迎えられるというのはとても素晴らしいことだと思う。

なので日本で助産師の資格が取れないと知った時はそれなりに唖然とした。

まだ明確に将来の道を決めていたわけではなかったので少なくとも1つの選択肢を奪われた。

それぐらいにはショックを受けた。

産婦人科医は男性でもなれるのになぜ助産師はダメなのか。

母性看護の教員に尋ねても明確な返答はなく余計にモヤモヤすることになった。

モヤモヤをぶつけるように教員に気持ちをぶつけていた時

「海外であれば男性でも助産師になれる」と情報をくれた。

そこまでの熱意があるのならばそういう道もあるにはあると。

海外に飛び出してまで助産師をする。

正直なところまったくなしな話とは思わなかった。

青年海外協力隊なんかにも興味はあったし自分が真剣にやりたいと思うのであればそれもありかもと思っていた。

しかし実際に母性実習に行ってその考えは180度変わることになる。

母性実習で目の当たりにした現実

学生時代の母性実習。

男子学生は何かと制限のある中で実習をせざるを得ないこともある。

ありがたいことに自分の場合は恵まれた環境で担当の母親が授乳介助など男子学生に見せるには抵抗があるであろうことも「何事も経験だよ。たくさん学んでほしい。」と積極的に介助させてもらえた。

実際の分娩にも立ち会わせてもらい、助産師含めて産科チームで赤ちゃんを取り上げる様子を見せてもらった。

その時の様子はなかなか言葉では言い表すことはできないけど

本当に貴重な経験をさせてもらえたと思う。

助産師になりたいという考えが変わった理由

母性実習でたくさんの学びを経て

「助産師になりたい」と考えていた自分の考えを恥じるようになった。

その理由はなりたい理由が完全に自分本位であったから。

助産師になりたいのも

赤ちゃんを取り上げたいのも

ただただ自分がやりたいだけ。

ケアを受ける側の気持ちをまるで考えていなかった。

きっと実習で担当させてもらったように誠心誠意向き合えば男性“でも”いいという母親はいると思う。

実際に産婦人科医は男性のことも多いしね。

でも少なくとも“男性がいい”と思う母親はかなり少ないのではないかと思う。

それともうひとつ。

もし男性助産師が認められた場合

分娩室に母親以外全員が男性という状況もあり得るということ。

これは個人の感覚的な問題だけどそれってものすごく違和感があるしやはり母親の気持ちとしては同性の助産師なり看護師なりがいたほうがより安心してお産を迎えられるのではないかと思う。

実際の現場を見て、“助産師は女性がなるべき”だと今では思っている。

母親が心から安心してお産に臨むためには助産師が女性であるということは非常に重要な要因の一つだと考えるようになったから。

男性が助産師を目指す前に考えてほしいこと

男性で助産師になりたいと考えている人はその理由をもう一度見つめなおしてほしい。

男性が助産師になることで妊産婦や生まれてくる赤ちゃんにとって明確な利点があるのかと。

まぁ人手不足の解消にはなるかもしれないけどそれはちょっと置いておく。

海外で男性助産師が認められている理由までは把握していないので興味がある人は調べてみてもいいかもしれない。

その結果として日本でも男性助産師が誕生すればこんな利点があるってあれば教えてほしい。

性別による職業制限について思うこと

きっと世の中には助産師以外にも性別によってなれない職業はそれなりにあると思う。

でもそれにはきっと意味がある。

なぜそのような制限をしているのか。

それを知るにはまず現場を知って利用者(今回の話では患者である母親)側のニーズを把握する必要がある。

特に医療においてはケアをする側ではなくケアをされる側の本当の安心・安全を一番に考えていきたい。

まとめ

男性が助産師になれないという制度は、単純な差別の問題として語られることもあります。
しかし実際の現場を見て感じたのは、ケアを受ける側の安心や尊厳をどう守るかという視点の重要性でした。

医療やケアの仕事は、提供する側の理想や希望だけでは成立しません。
利用する側が心から安心できるかどうかが最も大切です。

この問題に明確な正解はないかもしれません。
それでも一度、現場の視点から考えてみる価値はあるのではないかと思います。

よくある疑問

Q. 海外では男性助産師はいるの?
国によっては男性も助産師として活動しています。ただし文化や制度、患者の受け止め方は日本とは大きく異なります。

Q. 日本で今後男性助産師が認められる可能性は?
議論はありますが、現時点では制度変更の具体的な見通しは立っていません。

Q. 男性が周産期医療に関わる方法はある?
産婦人科医、看護師、研究職、教育分野など、関わる道は複数あります。

おわり。

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