看護師なら多くの人が経験したことがあるであろう“吸引”。
手技自体はそれほど難しいこともなく、家族が家ですることもある。
そんな吸引関連でひとつ気になることがある。
それは“吸引圧をかけっぱなしにする”人の多いこと。
病院だと吸引は中央配管につないで圧をかけることが多いと思う。
吸引圧っていうのはずっとかかりっぱなしなわけじゃなくて基本的にはコックなどで圧のon-offができる。
なので吸引をするときにコックを開けて終わればコックを閉めるというのが本来の使い方。
なのだが。
ちょっと自分の職場を思い出してほしい。
吸引圧どうなってるだろうか?
今までいくつかの病棟を経験してきた自分の印象としては吸引圧をoffにしない人めっちゃ多いんだよね。
理由は様々あると思う。
時には吸引が頻回に必要だったり、準備に手間取ると生命の危険があったりする場合もあるだろう。
でも多く場合は“めんどくさい”とか“気にしてない”っていう看護師の怠慢なんじゃなかろうかと感じている。
「別に吸引圧をかけっぱなしでもよくね?」って人はちょっと考えてみてほしい。
吸引圧がかけっぱなしだとずっと「シュー」って音なってるよね。
ケアをする看護師からするとそこまで気にならない人もいるかもしれないけどずっとその病室で過ごす患者からすると“騒音”以外のなにものでもない。
吸引圧をかけっぱなしにすることは患者環境を害しているということは自覚するべきだと思っている。
細かいことをいうと圧をかけっぱなしにしていたがために皮膚などに触れて皮膚障害を及ぼすリスクや圧をかけ続けることによる病院側のコストなんかも考えないといけないかも。
たかだか吸引圧一つの話だけどそういう細かな気配りができる看護師に患者もみてもらいたいよね。
そういう看護師で在れるようにしたいものだ。
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