【1年目の君へ】看護の世界へようこそ

明日から新年度がはじまる。

新しく看護師になった人たちの新たなる一歩となる。

期待に胸を膨らませる人。

プレッシャーに押しつぶされそうな人。

なんにも考えてない人。

いろんな人がいると思う。

そんな人たちに言いたいことは特にないんだけども。

自分が1年目をどう過ごしたかを少し残しておこうと思う。

何かの参考になればと。

入職して初のドキドキイベントである配属先の発表。

そこで見事に第1希望を外れた自分は思いがけない部署に配属された。

当時から緩和ケアがしたかったのに自分のイメージする緩和ケアができる部署じゃなかった。

でも驚きはしたけど落ち込んだりすることはまったくなかった。

看護師として働き始めることに不安を感じる人は多いかもしれないけど自分は早く働きたくて仕方ない人間だった。

やっと社会に出て一人前として生きていける。

その気持ちが圧倒的に強くて人の命に関わるとか生活を支えるとかそういう難しいことはあんま考えてなかった気がする。

緩和ケアがしたいという気持ちはあったけどそれは自分自身の死生観がめちゃくちゃしっかりと構築済みで死に対する不安や恐怖はなく、むしろ死に対するあこがれや敬意があったからじゃないかと思う。

結果として自分の始まりの一歩をその部署で過ごせたことが緩和ケアへの思いを加速させることになったんだけどそれはまた別のお話。

第1希望の部署じゃなかったので自分がイメージしていたキャリアプランは看護師初日にして崩れた。

さてこれからどうするか。

とりあえず看護師として仕事ができなきゃ話にならん。

第1目標は仕事の自立。

1年目は部署の働き方を覚える期間にすることを決めた。

当たり前の目標のように思えるかもしれないけど個人的には緩和ケアの勉強続けたかったんだよね。

他にも興味のある分野はあったし。

でもいったんその辺の自分の興味関心は置いといて目の前の仕事を最優先にすると決めた。

目の前の仕事を最優先。

自分の興味関心は後回し。

これっておもしろくない働き方だって思われるだろうか。

でも全然そんなことない。

自分が全く興味のなかった分野に積極的に取り組む姿勢を持つと新しい楽しみがいくらでも見つかるんだよね。

その新しく見つけた楽しみって第1希望の部署じゃ絶対に見つけられなかったもの。

だから配属先が自分の希望と違ってもがっかりしないでほしい。

心の持ちよう次第で別の楽しみは見つかるし新しい自分に出会えるかもしれない。

看護師としての始まりの場所を大切にしてほしいなと思う。

あともうひとつ大切にしたことは苦手な人や怖い人との会話を積極的にしたこと。

苦手や怖いって人それぞれだと思うけどどれだけ理不尽に感じようが1年目のうちはそういう人を避けたりせずに積極的に関わりを持つようにした。

正直これはやらなくていいかもしれない。

でも個人的にはその経験は悪くなかったなと思う。

そういう人の中にはマジで人間的に無理って人ももちろんいた。

でも関わりを持ち続けるとその人の違った一面が見えてきてある瞬間に「好き」ってなったりする。

不思議なもんだよね。

でもこの挑戦はまじめな人には難しいかもしれない。

楽観的で能天気な性格だったから深く傷つくこともなく今に至ってる。

そして今では苦手な人は普通に避けてる。

自分にとって大切にすべき人や人との距離の取り方を学んできたから。

1年目の過ごし方は看護師人生を進んでいくうえでわりと重要な時期だと思う。

自分は全力で向き合おうとすることで新たな可能性と出会うことができたけど合わないと感じてすぐに方向転換するのももちろんいいと思う。

転職歴が多いと不利になる場面もあるかもしれない。

でもその分人とは違う経験を積んできているということ。

何事も見方を変えて強みにしていけたらどんな場所でだって輝けると思う。

最後に一つ。

看護の世界へようこそ。

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