親と死別した子どもには際立った7つの特色があると示唆されている。
- 高いレベルでの抑うつ
これまでの子どもの喪失体験に関する研究で最も一般的に認められている。 - 健康問題や事故の可能性が増す
頭痛や胃痛、睡眠に関する問題、接触に関する問題などの訴えがあり、同様に多くの事故の報告がある。 - 学校での成績不振
多くの子どもは集中することが困難、あるいは学校への興味を失うだけでなく、かつて楽しんでいた活動にさえ興味をなくす。 - 恐れや不安が顕著になる
親の死を予測していた通りに体験した子どもは、そうではない子どもと比較して恐れや不安を感じると訴える傾向がある。 - 自尊意識が著しく低い
親の死亡を経験した子どもは、他の子どもよりも自分たちの能力を低く評価する。親の死後、自信がさらに喪失する。 - 統制の所在が外部になることがより顕著になる(ローカス・オブ・コントロール)
喪失体験をした子どもの世界では、周りの出来事や人生を自分でコントロールできると感じるよりは、自分たちに降りかかってくるものでコントロールできないと思う傾向がある。 - 未来に対して極めて楽観性に欠ける見方をする
将来に対する楽観的な見方をしないことによって、結局悪いことが起こると予測し、その通りになるという悪いサイクルを生じてしまう。
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