意思決定能力の評価 4要因モデル
理解の能力
認識の能力
倫理的思考の能力
選択の表明の能力
正解を目指さない⁉意思決定⇔支援 人生最終段階の話し合い
意思決定能力ってあるかないかで短絡的に考えてしまう傾向がある。
そこをきちんと各要因に分けて考えようとするモデル。
「理解の能力」
患者が情報を誤解なく受け取っているか。
理解力を確認するためには患者自身に話してもらう。
「認識の能力」
理解とは区別する。
説明内容をそのまま聞くのではなく患者の言葉でどう捉えているかを確認する。
「倫理的思考の能力」
益と害のバランスを考えることができ、一貫性を持ってその選択の理由を述べることができる。
一貫性というのは迷いがないことでない。
一貫した理由ゆえの迷いであればそれは一貫性がある。
「選択の表明の能力」
自身の選択を誰かに伝える能力。
言語に限らず何らかの形で意思を表明できればよい。
意思決定能力をめぐる10の誤解
1.臨床的な能力低下と法的な能力低下を同じと考える
2.患者がこちらの指示に従わなければ意思決定能力がないと考える
3.患者が治療に従っているうちは意思決定能力を評価する必要がない
4.意思決定能力はあるかないかの2つに1つである
5.認知機能障害があれば意思決定能力が欠如している
6.意思決定能力の低下は永続的なものである
7.十分な情報を提供せずに意思決定能力がないと決めつける
8.認知症や精神疾患の患者はすべて意思決定能力を欠いている
9.自発的な入院でない患者は意思決定能力を欠いている
10.専門家でないと意思決定能力は評価できない
正解を目指さない⁉意思決定⇔支援 人生最終段階の話し合い
意思決定の能力はあるないの択一的なものではない。
一側面を見て「ある」「ない」と決めつけてしまうと
落とし穴にはまる。
スムーズに治療を進めたいがために
その辺の判断を軽率にしてしまわないように注意。
評価をするのが難しく
誤解しやすいからこそ
より丁寧に患者と関わる必要がある。
ポチップ
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