「リビングウィル」=「終末期医療における事前指示書」の8つの説明書き

日本尊厳死協会の作成するテンプレートの説明文。

  1. 日本尊厳死協会発行の「リビングウィル」は、人生の最終段階(終末期)を迎えたときの医療の選択について事前に意思表示しておく文章です。表明された意思がケアに携わる方々に伝わり、尊重され、あなたが自分らしく誇りをもって最期を生きることにつながります。
  2. この「リビングウィル」は、ご自分が意思表示できなくなった状況において、意に添わぬ、ただ単に死の瞬間を先延ばす延命処置を受けずに済むようにするものです。一時的に生命維持が困難になった患者の回復を目的とする「救命」を拒むものではありません。
  3. 外傷や神経、心臓、肺などの病気、あるいは遺伝性の病気により、人工呼吸器等の生命維持装置を使い生活されている方にとって、生命維持に関わる装置は延命措置ではないことは言うまでもありません。
  4. もしもの時、どのような医療を望むか、望まないかはあなた自身が決めることです。これは憲法に保障されている基本的人権の根幹である自己決定権に基づいています。
  5. 「リビングウィル」を作成するにあたり、終末期の様々な状態と措置について、当協会や厚労省の資料などから適切な情報提供を受け、内容をよく理解したうえで、最善と思う選択をしていただきます。
  6. 「リビングウィル」作成にはかかりつけ医や医療チーム、訓練を受けたアドバイザーから十分な説明を受け、ご家族を含めた話し合いをくり返し、より良い選択をすることを推奨します。この相談過程をACPと言い、現在、「リビングウィル」作成に望ましい形とされています。
  7. ご家族や医療者との話し合いや合意は望ましいのですが、最も優先されるべきはご本人の意思です。「リビングウィル」を作りたくない方は作る必要がなく、強制されたものは無効です。大切なことは、医療者、ご家族、あなたをサポートしてくれる方と「リビングウィル」情報を共有し、理解し合えることです。
  8. この「リビングウィル」は、署名本人の考え方が変われば、いつでも破棄、撤回することができます。病状の変化、医学的評価の変更があれば、人の常として気持ちが変わることもあります。例えば、年の初めや誕生日などにご自身の意思を確かめておくのも大切です。
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