親の死に際して子どもができる10の対応方法
シャーマン提唱。
注意点として、これらは実用的な提案であり、決して必要条件ではない。
- 必要な情報を得る
親の人生や死について知りたいことをすべて知っているか。もちろん知りたくないことがあってもそれでかまわない。 - 親との関係を継続する
死によって関係が存在しなくなるわけではない。子どもは、一般的には死んだ親との関係を保ち大切にする。
親の死後、親がどこかにいると信じる子どもは多い。そこでは痛みや苦しみはなく、新しい生活を楽しんでいると思っている。想像や夢や物語の中で、どこかにいる親との関係性を考える子どももいる。
親とのつながりを象徴するものを持つ子どももいる。大半の子どもは死亡した親が見守ってくれていると信じている。 - 親を思い出す儀式や伝統を創造する
誕生日や何かの記念日などを利用して故人を思い出すようにすること。葬儀に参加できなかった場合は自分だけで葬儀をすることもできる。また、母の日や父の日に個人に手紙を書くこともできる。写真を飾る、墓参りをするなども可能。 - 思いを文章にする
過去のトラウマ体験を文章にすることによって大きな変化が生じる。まず健康状態が回復する。また、思いを他者に伝えることにより孤独感から解放される。 - 芸術的な表現をする
すべての思いが文章で表現できるわけではない。絵画、粘土細工、ダンスなどの表現芸術によって感情表現することができる。 - 思いでのノート、箱、入れ物などを創る
思い出を象徴する物には癒しの力がある。親の記憶を呼び覚ます思い出の品を入れる箱を準備するとよい。 - 何か良いことをする
何かの活動をすることが癒しになる。何かの運動をする、組織を作る、サポートグループをはじめる、本を書くなどが考えられる。 - ボランティアなどで他者を援助する
ボランティア活動によって得るものがある。意図しているものが得られると癒しになる。 - 自分自身をケアする
急激なストレスを経験するとかなりの疲労を経験する。健康に注意して適度な運動をすること。そしてときには休みを取ってリラックスすること。 - 意味を見出す
親を失ったという悲しい物語が何らかの意味ある物語になること。喪失体験が希望に変化すること。どうしてこんなことが起きたのかという問いに対して答えを見つける努力をすること。そしてそれを乗り越えてきた道のりを思い、今日この日の自分を受け入れられることを望む。
コメント