【夢のはじまり】がん看護経験1年未満で緩和ケア認定看護師を目指してみた⑪「完」

認定看護師教育課程の願書というのがどんなものか。

知らない人も多いと思うので簡単に。

今は特定看護師という制度ができたことで少し変わっているかもしれない。

あくまで特定看護師ができる以前の認定看護師[A過程]の話として読んでほしい。

願書の内容は履歴書みたいなもので今までの看護師としての経歴を記載する。

あとは大学入試と同じように志望理由などなど。

中でも大変なのは関連した実践事例を5例まとめること。

小児がん領域に来て1年未満。

小児がんの患者は入院期間が半年以上となることも多く、プライマリーをした患者が5人もいない。

どうしようかと悩むがここで上司の言葉を思い出す。

「新生児看護は緩和ケア領域じゃなかったの?」

そうだな。

もし新生児看護の実践を記載して書類選考で落ちるようなら「看護協会の認識が時代遅れだ」と諦めようと決めた。

ということで5例中3例はがんと全く関係のない新生児看護実践を記載。

ほかの書類も病院側の迅速な対応もあり無事に願書提出期限に間に合った。

そしてその結果。

なんてもったいぶるまでもなく書類選考はクリアした。

「看護協会の認識が時代遅れだ」なんて失礼なことを思わずにすんだ。

書類選考の2か月後ぐらい(←うろ覚え)に筆記試験、面接試験を行い、それらも合格して晴れて認定看護師教育課程に進むことができた。

筆記試験に関してはがん領域特有の設問が多くかなり苦労したがそこは努力が実を結んだということで。

かなり長くなったけどこれで「がん看護経験1年未満で緩和ケア認定看護師を目指してみた」シリーズはおしまい。

ここまで読んでくれた方はありがとうございました。

看護学生時代からの自分の意思を貫いたと言えば聞こえはいいけどたくさんの出会いに助けられてここまできた。

緩和ケアに理解のある上司に恵まれたこと含めてラッキーの重なった結果だと思っている。

看護師6年目で認定看護師教育課程に進んだのは一般的にはわりと早足かもしれない。

でもその選択に後悔はないし今も進んできた道のりに誇りを持っている。

たくさんの人たちに支えられて今があることにあらためて感謝をしつつ。

結びの言葉にしようと思う。

おわり。

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