Vol.9【一緒に使うとまずい?】オピオイドとブプレノルフィン(レペタン)

緩和ケアのちょっとタメになる話Vol.9

今回は麻薬(オピオイド)拮抗性鎮痛薬について。

鎮痛剤の選択をする際、基本的には“WHO方式3段階除痛ラダー”に沿って使用する。

その選択中で「麻薬拮抗性鎮痛薬」を使うことがあるかもしれない。

その時に注意してほしい点を“緩和ケアのちょっとタメになる話“にまとめた。

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鎮痛薬というのはアセトアミノフェン、NSAIDs、オピオイドなどをうまく併用することで相乗効果が得られる。

しかし時には相乗効果どころかマイナスになることもあるということを知っておいてほしい。

そして“例外”として書いたようにオピオイド使用中の患者に使用する可能性もゼロではないことも覚えておいてほしい。

大切なことは

  • “麻薬拮抗性鎮痛薬”の作用機序をきちんと理解した上で使用すること。
  • オピオイドと併用する状況になったときに「本当に大丈夫か?」と疑問に感じれるようになること

麻薬拮抗性鎮痛薬を処方する医師はもちろん作用機序を理解した上で処方しているはず。

だけどもしオピオイドと麻薬拮抗性鎮痛薬を併用している患者がいたら念のため医師に確認すること。

もしかしたら医師が気づかずに処方しているかもしれない。
 →患者への不利益を防げる

もしかしたらオピオイドでコントロールできない痛みに対処しようとしているかもしれない。
 →患者の痛みの再評価および看護師として非薬物療的に介入できるケアを検討する必要がある

などなど様々な理由が考えられるので看護師としてもきちんと理解して適切な評価ができるようにしておく必要がある。

ちなみにタイトルで「ブプレノルフィン」を取り上げたけど「ペンタゾシン(ソセゴン)」も同じく麻薬拮抗性鎮痛薬なので同様に注意してもらえればと思う。

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