緩和ケア認定看護師(以下:緩和ケアCN)教育課程に申込みをしてから試験に合格するまで2か月ほど。
もちろん試験勉強なんかも申し込み後にはじめたので試験に受かったのは奇跡だったと思っている。
しかしこの奇跡にはある意味で裏があって、このタイミングで最短に受験できた場所がど田舎だったからというのも影響してそう。
ど田舎というとその地に申し訳ないがその地での半年の生活を経てそこがめちゃくちゃ好きになった。
なのでど田舎というのは“いい意味”で言っている。
おれの受講地を知っている人は誤解なきようにしてほしい。
そしてど田舎であるが故かはわからんが募集定員と受験者数が全く同じだった。
なので誰一人とせず落ちることなく(不参加が一人いたようで落ちていたが)合格できたというわけ。
もちろんめちゃくちゃ勉強したので努力が実ったと信じたいが、試験の手ごたえが全くなかったことや不合格者がいなかったことから正直なところ補欠合格なのではと疑っている。
試験後に自分の試験結果を開示してくれる期間があったのだが現地で手続きをせねばならず、さすがにそのためだけに現地へは行けなかった。
本当に悔やまれる。
結果を見に行けていればもう少し自信をもって認定看護師教育課程に進めたのにと。
まぁ何はともあれ合格したので補欠だろうが何だろうが別にいいさ。
看護学校や国試と同じで合格さえしてしまえば取得できる資格に差はないのだから。
自分にとってはそんな些細なことよりもっと大きな懸念があった。
それは“異動者でありがん経験が1年程度の自分”が緩和ケアCN教育課程に進むということがそれまで小児がん病棟で頑張ってきた人の目にどう映るかということ。
他に行きたい人なんていなかったし病院としては緩和ケアCNが欲しかったみたいだしとやかく言われるいわれはない。
それでも“異動者という新顔”が認定看護師教育課程に進むことを応援してくれるのだろうかと。
結果的には合格から実際に研修に出るまで何事もなく普通に応援された。
でもそれを素直に受け取れなかったのは自分の中に申し訳なさがあったからかもしれない。
本当は申し訳なく思うことの方が失礼なことなのかもしれないが。
そして下半期から約半年間の認定看護師教育課程がはじまった。
ざっくり言うと4か月間の座学と2か月の実習というスケジュール。
座学と言えば気楽な響きだが毎週のように4‐5つのレポートや提出物があって休む暇なんてなかった。
でも幸いなことに仲間に恵まれたのでお互いに支え合いながら切磋琢磨できた。
本当はもっとその土地ならではの観光とかしたかったけどちょっとしかできなかったのが残念。
認定看護師教育課程の内容を詳しく書くとキリがないのでここでは遠慮しておく。
結果として座学も実習もきちんとクリアして無事に卒業できた。
誰一人欠くことなく全員で卒業できた。
これが何よりうれしいこと。
そしてこの時の仲間は今でも気兼ねなく相談し合える関係が続いている。
そして再びもとの場所へ戻る。
元いた小児がん病棟へ。
つづく。
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