子どもの死の概念の捉え方

死の性質

  • 不可逆性
  • 最終性
  • 普遍性(不可避性)
  • 因果性

「不可逆性」
死は一方通行である。
死んだものが再び生き返るということはない。

「最終性」
死によってすべてが終わる。
死は生命の最終地点である。

「普遍性(不可避性)」
すべての生物が行きつく先は例外なく死である。
死はどのような手段をもってしても避けられない。

「因果性」
死には肉体的・生物学的な要因がある。

子どもの理解

子どもが誰かの死に対して罪悪感を持つ場合がある。
これは子どもが「因果性」を理解していないため。
因果関係がわからないので「自分のせい」と思ってしまう。

死を恐怖の対象とするのは「不可逆性」「最終性」を理解しているから。
死によってすべてが終わり戻ってこれないとわかっている。

年齢別の理解度

乳幼児

死を認識しない。
まわりの不安を強く感じ取る

2~3歳

寝ていることとの違いがわからず勘違いすることもある。
「死」という言葉をきっちり使うことが大切
何度も繰り返し質問してくるのもこの年代の特徴。
穏やかに丁寧に伝える。

3~6歳

死と睡眠を混同しがち
「不可逆性」「最終性」「普遍性」「因果性」はまだわからない。
また戻ってくる、天国と行き来できると思うこともある。

6~10歳

死への関心が高まる
「最終性」を理解するが「普遍性」はまだわからない。

10歳以上

ある程度大人に近い理解ができる。
個人差あり。
死を避けるべき話題と感じるようになる。

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