今年もあっという間に2か月が経つんだなと時の流れの速さを感じる今日この頃。
緩和ケアのちょっとタメになる話 Vol.17。
今回は少し毛色が違い、自分の経験から他領域の話をしてみたいなと思いこのテーマにしてみた。
ということで聞きなれない用語だと思うけど良かったら見ていってください。
4de85b4a82ac34c3790ffb7c0f16e680-1このページを見てくれてる人は純粋に緩和ケア関連の人か小児看護関連の人が多いのかなと思ってるんだけど「ディベロップメンタルケア」って言葉は聞いたことあったかな?
ポスターではかなり簡単に記載したけど突き詰めればもっともっとおもしろいので興味がある人はぜひ「ディベロップメンタルケア」についても調べてみてほしいなと思う。
今回はそこから派生した“生活環境の整備”ということに焦点を合わせたつもり。
病院という場にいるとどうしても患者の生活環境がないがしろにされている場面というのを目にする。
治療の場である以上、生活環境の整備が優先順位として下がってしまうのは“仕方がない”。
ただその“仕方がない”に甘えてしまうのは本当に良くないと思っている。
手術の時間が…
検査の時間が…
投薬の時間が…
もちろんそれらを優先するのは当然。
それが看護業務における優先順位というものだ。
ただ優先順位が低いからといって“やらなくていいわけではない”ということは覚えておいてほしい。
正直なところ環境整備なんて1日や2日しなくてもどうってことないとは思う。
自分の家ですら毎日きれいに掃除してますって人はそんなに大勢はいないだろう。
でもそうやってみんながみんな「明日やってもらおう」と思ってしまうと…
どうなるかはご想像の通り。
特に看護師は良くも悪くもシフト制なので毎日自分が勤務するわけじゃない。
だから翌日に「あっ昨日やり損ねてた」って次の日に気づいて環境整備できることもまずない。
仮に気付いたとしても翌日は翌日で忙しく結局後回しになるなんてことも多いはず。
じゃあどうするの?
ってなるけど個人的には「気づいたときにすぐする」ってのが当たり前だけど確実。
どんなに些細なことでも“すぐに対応する”、“気づいてきれいにしてくれる”というのは患者との信頼関係構築にも一役買ってくれる。
これを心がけていれば子どもとの距離はすぐに縮まるし、もし業務都合で無理なときは「今は本当に忙しいんだな」と納得してくれることも多い。
でもまぁそれができないから優先順位どうこう言ってんじゃんって感じだよね。
自分の場合は、環境整備以外にも頼まれごとなんかに対してすぐにできなければ「○○終わってからでもいい?もし忘れてたらもっかい言ってくれ。」とか患者に伝えてる。
そしたら子どもながらになんとなく察してくれるし本当に忘れてしまっていたら「△△忘れてるー!」とか文句言われてもちゃんと謝れば問題ない。
ちょっとずるいかもしれないけど先に忘れる可能性を伝えて保険かけておくともう一度頼むハードルが下がると思ってる。
この保険がないと「また頼んで断られたらどうしよう。後で来るって言ってくれてたし…」みたいな子ども側に余計な気遣いをさせる可能性もある。
さらに言うと看護師も万能じゃないということを理解してもらえるので、できることは自分でやってもらうようにお願いしたりそれによりどこまでができて何ができないのかを自然に知ることもできる。
あとは子どもなりに看護師のうっかりを指摘する瞬間というのは何となく優位に立てるのが嬉しいのかけっこう上機嫌になることが多い。
あまり調子に乗られると困ることもあるけどまぁ上機嫌な子どもを見るのは気分的にも悪くない。
最悪なのは頼まれごとを後回しにして結局忘れてそのまま”なかったこと”にしてしまうこと。
自分の中では大したことなくても子どもにとっては大切な頼み事かもしれない。
どれだけ遅くなろうとも思い出したタイミングで絶対に子どものもとへ行くこと。
これは仮に帰宅してしまってから気づいたとしても次の勤務のタイミングで自分はやってる。
「この前○○頼まれてたのに帰ってもてごめん」
その言葉があるだけで子どもとのその後の関わりは全然変わると思っている。
ちょっと話が逸れてきた気がするからそろそろ締めようかなと。
最後になるが環境整備をする際は必ず患者の了承を取ってからするように。
特に子どもはぱっと見ゴミにしか見えないようなものをとても大切にしていることだってある。
散らかっているように見えて子どもにとってベストの配置なこともある。
例えば散らかっていて寝れないならその理由をきちんと伝えてどう整理するのかまで本人と相談しながらするのが基本。
その辺は大人も子どもも同じなので子どもだからという理由でさっさか片づけたり処分したりしないようにはしてあげてほしい。
なんだかとっ散らかった文章になってしまったけど生活環境はしっかり整えてとっ散らかったままにしないように日々心掛けてほしいなという話でした。
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